ゲンゾー日記
2007年02月11日(日)  冬越え 

ボクの庭の裏側に、ススキが1株生えている。
去年の夏、サオトメ殿(ヘクソカズラ)に葉っぱを引っ張られ、ツルで
締め上げられたあのススキである。
ススキは秋に穂にふわふわの綿毛をつけていたが、それももうほとんど
飛んで、固い茎だけが残っているのだ。

今日ボクは裏の枯れたススキの穂をじっくり見てみた。
枯れたススキは少しさびしくて、痩せたガイコツみたいだと思っていた
のだが、じっくり見てみるとまだ先の方にちょこっとだけ綿毛が残って
いた。
こうして見ると冷たくもないし、ガイコツみたいな感じもしないのだ。

ススキの穂は風に吹かれてユラユラ揺れていた。
もうすぐ冬も終わりなのだ。
冬を越えたススキは春の風景には似合わないけれど、先に残った綿毛が
かすかに揺れて春の訪れを喜んでいるように見える。
枯れたススキには、春の景色がどんな風に見えているのだろうか。


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