ボクの庭の鶏たちはときどき交代で小屋の外に出してもらう。 鶏たちは外に出てくると小屋の中にいるのと違って思いがけず大きいの でボクはびっくりしてしまうのだ。
今日は写真の「チビ」が外に出してもらっていた。 この鶏の名前「チビ」は、まだコイツがまだ小さい時に、他の鶏に比べ てとても小さかったからついた名前らしいのだが、今はちっともチビで はないのだ。 この鶏が外に出てくる度にボクは「どこがチビなんだ」と思うのである。
鶏が外に出てくると、ボクはいつクチバシでつつかれるか、足で蹴飛ば されるかと気になっておちおちお昼寝もできないのでとても困る。 しかし、鶏たちはボクのことなど気にせずに、庭の草をつついたり小屋 の中にいる仲間をひやかしたりして遊んでいるのだ。 ボクは鶏たちの番犬をしているのだから、小屋から出てきたらきちんと お礼を言ってほしいものである。
今日もしっかり「チビ」に無視されて、ボクは「ちっともチビじゃない」 と独り言を言ってみたのだ。
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