今日ボクはヤブの中でヤマノイモのムカゴを見つけた。 最初は何か気持ち悪いものが茎にくっついていると思ったのだが、アキコ が「ムカゴだ!」と目を光らせたのでこれが食べられるものだということ を知ったのだ。
このムカゴは「むかごご飯」というものにして食べるのだそうである。 今日はとことんムカゴを見つけて大量の「むかごご飯」を作るのかと思っ たのだが「今日は忙しいからムカゴ探しができない」とアキコはとても残 念そうであった。 ボクもぜひ「むかごご飯」を食べて、ボクの好物リストにむかごご飯を入 れてみたかったのだが、食べられなくて残念なのだ。
それにしてもアキコが食べられる野草を見つけた時の目の輝きはすごい。 いつもボクにビスケットを見せるとボクの目が光る、とアキコは言ってい るが、食べられる野草を見つけた時には自分の目だって光っているのだ。 アキコの前に食べられる野草を吊して歩けば、夜の散歩だってできてしま うのではないかとボクは想像しているのだ。
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