ボクをかわいがってくれたパパとママの庭ともサヨナラし、今日ボクはまた ボクの庭に帰って来た。
ボクの庭に到着するまで、ボクは何だか興奮状態だった。 何度も出張に出されて、何だかもうボクの庭へは帰って来られないような気 がしていたのだ。 もしボスとアキコが迎えに来たら少し知らんぷりをして、ボスとアキコを悔 しがらせてやろうかと考えていたのに、ボスとアキコが迎えに来た時、ボク はどうしてあんなにシッポを振ってしまったのだろうか。 とても不思議である。
ボクはあんなにかわいがってくれたパパとママにろくに挨拶もしないで帰っ て来てしまった。 ボクがもう少し冷静な犬だったら、きちんとパパとママにお世話になった挨 拶をしてから帰って来ることができたのに、失敗であった。
今度またパパとママのところへ出張に出されることがあったら、ボクは今度 こそきちんと挨拶のできる犬になろう。 でも、本当はもう出張はイヤなのである。
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