ゲンゾー日記
2006年08月23日(水)  サルスベリ 

ボクはサルスベリの木を知っていた。
幹がツルツルしていて「木登り上手のサルも落ちてしまうだろう」という
名前のついた、とても愉快な木なのだ。
ボクの住んでいるカモガワにはサルがいると聞いてから、ボクはサルが本
当にサルスベリの木を登れないのかどうか見てみたいと思っていたのだ。

でも、ボクはサルスベリの花がこんなにきれいだということを今までまっ
たく知らなかった。
いつも遠くから眺めるだけなので薄紫色のフワフワした花が咲いているな
と思うだけで特別感動も覚えなかったのだ。

しかし今日、ボクはアキコと一緒に少し遠くまで散歩に出かけてサルスベ
リの花を見た。
サルスベリの花は薄いフリルのような花びらが風に揺れて、本当にステキ
な花であった。
ボクはサルスベリの美しさに感動して、ふわふわと気持ちよく酔っぱらっ
たような気分になってしまった。
これも恋心なのだろうか。

ボクの庭にもサルスベリの木が1本欲しい。
毎年近くでこの花を楽しみたい。
サルがサルスベリの木から落ちるとしたら、幹がツルツルしているからで
なく、きっとこの花に感動して落ちるのだろうとボクは思う。


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