今日はボクの住んでいる地区のお祭だった。 去年のボクはお祭の音が怖くて1日中ドキドキしていたが、今年のボクは 少し違った。 朝からボスや近所の男たちと一緒に山の上の不動さんまで大きなオミコシ を担いで上がり、夕方からは派手なチョウチンがたくさん点いたダシとい うものを引っ張って近くの小学校まで練り歩いた。 お祭の最後に打ち上げられた大きな花火も楽しんだ。 ドーンという花火の音は、遠くの海で打ち上げられて花火とは比べものに ならないほど大きくボクのお腹に響いて、たまらなく良かった。
・・・と言うのは全部ウソである。 本当は朝から晩までドキドキの連続であった。 朝から響く笛や太鼓の音、オミコシを担ぐ男たちの声、派手なチョウチン のダシもとてもとても怖ろしかった。
ボスとアキコが心配して、お祭の花火の途中で帰って来てくれたのだが、 最後の花火の大きな音が怖くて、思わず「キュー」という情けない声まで 出してしまった。 今もどこかからまだ祭りの笛や太鼓の音が聞こえている。 お祭、早く終わらないかな。
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