ここのところ雨や曇りばかりでお日さまにはとんとお目にかかっていない。 地面が濡れてグチャグチャしている時には、アキコは服を泥で汚されるの をおそれてなかなかボクと遊んでくれないので、ボクはとても淋しい。
梅雨の時季は庭がどろんこになっていることが多いので、このままではボ クはしばらくの間淋しい毎日を過ごさなければならないということだ。
何とかしなければと考えたボクは、カエルと合唱団を組織することにした。 その名も「ゲンゾー合唱団」である。 もちろん、ボクが団長だ。
今日はノドならしに1曲歌ってみたが、カエルたちとボクの合唱はなかな かのものである。 この調子でいけば、そのうちボスとアキコも合唱団に入れてくれと入団願 いを出してくるに違いない。
|