ゲンゾー日記
2006年06月06日(火)  テイカカズラ 

ボクの散歩道で今一番華やかなのは、テイカカズラの花である。
木を這いのぼって日当たりの良いところを占領し、良い香りがする花をた
くさん咲かせている。

この植物は花の形も面白いのだが、ボクはツボミの形がとても好きだ。
まるでスクリュードリルのように尖ってねじれているのである。
このねじれがだんだんほどけてきて、花びらがふわっと広がると、風ぐる
まのような花が咲くのだ。

咲いた花は風ぐるまのようでもあるが、船のスクリューのようでもある。
風が吹いてきたらいっせいにクルクル回りそうなのだが回転はしないらし
くて残念である。

テイカカズラの「テイカ」は藤原定家という歌人の名前からついたらしい。
とある皇女が好きだった定家は皇女が死んでしまった後、このツル性の植
物になってお墓にグルグル巻き付いたらしいのだ。
お墓にグルグル巻き付くとは、なかなか執念深いヤツなのである。


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