今日、アキコが「浦島太郎に会わせてあげる」と言うので、ボクは オオヤマフドウソンのある山の上へ出かけた。 ボスとアキコと一緒に山の上までヨッコラショとのぼると、そこに 気味の悪い花が咲いていた。 大きな切れ込みの入った葉を傘にして、地面からニョッキリ生えた 不気味な色の花の中から、50センチくらいある長いものを伸ばし ているのだ。
これはウラシマソウという花らしい。 長いヒゲのような部分を浦島太郎の竿に見立てて、そんな名前がつ いているらしいが、このヒゲがどんな役割をしているのか、わから ないらしいのだ。 この草は毒があるらしい。いかにも毒がありそうな姿をしている。 ヘビが鎌首をもたげたようにも見えるし、変な色だし、とにかくと ても気味が悪い。
ボクは浦島太郎に会ったら、リュウグウジョウというところへ案内 してもらって、タマテバコというお土産をもらって来ようと思って いたのだが、ちょっぴり怖くなって逃げ帰って来てしまった。
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