毎日寒くて春はまだまだ遠いと思っていたのであるが、今日 散歩の時にボクは小さな春を見つけた。 崖の枯れ葉の間から、小さなスミレが顔を出して可憐な花を 咲かせていたのである。
昨日、モグラがたくさん顔を出したのは、きっとこのスミレ の花のニオイを嗅ぎたかったからに違いない。 ボクがスミレの香りを嗅いでいると、それを見つけたアキコ が非常に喜んだ。
小さな春は地面の近くをじっくり観察しないとわからないも のである。 ボクが見つけなかったら、まだまだアキコはスミレに気がつ かずにいたに違いない。
明日からまたボクは小さな春を見つけてアキコに教えてやろ うと思う。
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