今日、空の色が変だと思っていたら、急にカミナリがなって 大きな雪の粒が落ちてきた。 雪の粒はとっても大きくて、ボクの顔や体についてもなかな か溶けなかった。
ちょうどアキコが「変なお天気だね」と言って庭に出てきた ところだったので、ボクはアキコがボクにイタズラしたのだ と思ったくらいである。
これは「雪あられ」というものらしい。 アキコは「あられだ、あられだ」と言って喜んだ。 ボクもなんだか嬉しくなって、あられを体にいっぱいつけて 庭を駆け回った。
ボスは「ハコネエキデン」というものに夢中になっていて、 アキコが呼んでも出てこなかった。 こんなに楽しい雪あられを楽しまないなんて、もったいない ことである。 ボクとアキコは雪あられが止むまで、庭で白い粒をいっぱい 体につけて雪あられを楽しんだ。

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