ゲンゾー日記
2005年12月04日(日)  最後の1個 

ボクの庭のアマガキの実が最後の1個になった。
そのまま食べられないシブガキというヤツはまだまだなっている
のにおいしいアマガキの命は短いのだろうか。

アマガキの最後の1個であるが、木についていると言ってももう
ヘタと皮しか残っていない。
毎日ちょっとずつ熟れて、鳥にちょこちょこつつかれて、とうと
う「カサペっ」という音を立てて地面の上に落ちてしまったので
ある。

破裂したフウセンのようになってしまったアマガキであるが、ま
だ時々名残惜しそうな顔をした鳥が枝にとまって見ていることが
ある。
ボクも時々赤いヒラヒラを見上げてみる。

アマガキの最後の1個はなんだか「みっともない姿で残ってしま
ったな」と恥ずかしそうにしているようだ。
きっと彼はヘタのところから見事に取れて、丸いまま地面にドサ
っと落ちてみたかったに違いない。


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