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これは昨日のズル日記のつづきである。
ボクたちは細い道をどんどん進み、大きな木のところまで辿り 着くことができた。 アキコがヒトメボレしたという木には神様の前にかけてあるグ ルグルの縄ががけてあった。 アキコは「ああ、ゴシンボクが私を呼んでいたのだわ」と訳の わからないことを言った。
ボスは近くを通りかかったおじさんをつかまえて、大きな木に ついていろいろ話を聞いていた。 ボクとアキコは散歩をしたり、写真を撮ったりしていたので、 おじさんの話は聞いていなかった。
でも、この大きな木の下にいると何だか心が落ち着くような気 がした。 アキコが「この木には神様が住んでいるんだよ」と言ったので ボクは「神様こんにちは」と挨拶をしておいた。 ボクはオリコウなので、この木にオシッコをかけるのもやめて おいたのである。

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