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今日、久しぶりにアキコが庭に出てきた。 本当に久しぶりである。
ボスがハシゴというもので屋根に上がるというので、そのハシゴ を下で支えるためにアキコは庭に出てきたのである。 本当はボスは「ハシゴを支えなくてもいいよ」と言っていたので あるが、アキコは「ハシゴが倒れるとこわいから」と言って無理 矢理出てきたのである。
アキコが久しぶりに庭に出てきたのでボクは騒ぎたかったのであ るが、またボスに「逆さまポンポコリンの刑」に処されると嫌な ので、アキコと一緒におとなしくハシゴに登るボスを見ているこ とにした。
ボスは高いところも平気でどんどんハシゴを登って行った。 ボクとアキコは下でボスのハシゴ登りの技をじっくり見学した。 アキコは「すごいね」と言っていた。 腰がビックリしていなくても、アキコにはあの軽やかなハシゴ 登りは無理であろう。
ボクは木に登ることができる犬になりたいとかねがね思っている のだが、木登りの技はアキコではなく、ボスに教えてもらうこと にしよう。

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