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ボスは時々、ボクの小屋の後ろに住んでいるアイツをボクの庭に 放すことがある。 アイツというのは片方の翼がないオス鶏で、ボスとアキコが一番 最初に鶏を飼い始めた時からかわいがられている5才の鶏である。
ボクはオリコウな犬なので、アイツがウロウロしていても吠えた りしないのだが、犬のボクが近くにいるのだから、アイツも少し くらいボクを怖がってほしいものである。 アイツはボクのことなどまったく気にせずに、ボクのベッドの上 を歩いたり、ボクの大切な草を食べたりした。
その後、庭の鶏舎に近寄って、小さいオスたちを威嚇して驚かせ ていた。 ボクは鶏の番犬なので、鶏を驚かせるヤツはやっつけなくてはい けないのだが、鶏を驚かせているのが鶏の場合には、どうしたら よいのだろうか。
ボスとアキコは、ボクやアイツや鶏舎の鶏たちの様子を見て、楽 しそうに「あはははは」と笑っていたが、ボクには大変迷惑な話 である。

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