新・ぽ組じゃけぇ!!
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胸にウッと来るものは違うのよね、きっと。
私は今日、DVDで録画したのを旦那が見てた「ALWAYS 三丁目の夕日」にウッとなって、こもった。 泣き顔を誰にも見られたくなくて。
私が育ったのは昭和40年代なんだけど、実家は昭和30年代を生きてるような家だった。 焼夷弾が物置から出てきた家ですよ。大正ロマンの香るようなガラクタが、あちこちにあった家ですよ。 台所の横にあった冷蔵庫は、超レトロな小さい冷蔵庫だった。冷蔵庫が発売されてしばらく経った頃の、 骨董屋に行けばありそうなやつだった。 蓄音機も火鉢も書棚も文机も電気のかさも、それこそ「温故知新」で売ってそうなものの宝庫だった。
だからあの映像を見ると、なんにも知らなくて無邪気だった自分を思い出すのね。
もしかしたらハルちゃんのお母さんもそうなのかも。 私だって、40年も生きてきたら、振り返る思い出も増えてくる。 苦しかったこと、悲しかったこと含めて、やっぱり懐かしい。 郷愁を覚えて、万感胸に迫るってこと、年を重ねたらそれだけ多くなる。
でも私は富士屋ホテル、昔から行ってみたいと思ってるの。 たとえ泣いても、私はああいう建物が好きだから。
親孝行は難しいかもしれない。私だって親孝行なんてできてないよ。 でも・・・きっとハルちゃんが連れて行ってくれたってことだけで、じゅーぶん親孝行だと思うよ。
私にはお母さんが三人いる。産んでくれた母、育ててくれた母、旦那はどーでもいいんだけど、旦那の母。 その誰にも親孝行なんてできてない。
でも私も一応母親だから、どっちの気持ちもわかる。娘としての私、息子の親としての私。 私は、息子が「おてつだいする」とか、「あしのうらマッサージする」とか言ってくれるだけでうれしいもの。 そういう気持ちが大事なんだよね。こころが入ってるってこと。
だからハルちゃんのお母さんも、ハルちゃんと旅行できてうれしかったと思う。 勝手なこと偉そうに言ってごめんね。
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