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2009年03月22日(日) 歴史の中の真実と人の心

ワルキューレ(英語名ヴァルキリー)観てきました。
独軍将校の軍服に身を包み、カールヘアのトムクルーズが、いままでの作品とは別人の様に見えました。
やっぱり役によって全身にまとうオーラまで変えるというか、凄い役者だなぁと思った瞬間です。
この作品で、やはりトムというのはハンサムなだけの役者さんではなくて、演技力の方も十分にある、そしてその場の空気を自分の世界に引き込むカリスマ性も持っている、本物のスターだなぁと思いました。

オペレーションヴァルキリー
それはヒトラーが忙殺あるいは死亡した場合に、軍や国家の混乱を回避させるために発動される緊急軍事行動(内部制御)の作戦名であり、ヒトラー本人もそれに同意して署名している非常事態プロトコルです。
監督はブライアンシンガー。彼の作品で思い出すのは(修正→)Xメン。
非常に硬派でありながらも、描くのはあくまでもヒトラー暗殺を計画し行動するドイツ軍の将校達の人間葛藤劇。それまで偉そうにしていても、いざというときにビビる者、いざという時に腹が座る者、そして信念を貫く者、純粋なまでにまっすぐに理想に突き進む者、常に強い者の下に付こうとする狡い者、はたまた誠実すぎるが故に自分の任務から逸脱できない頑固者、小心者などなど、さまざまな人間模様の葛藤が、政治工作&軍事作戦物のストーリィにがっつり組み込まれているというのは、なかなか新鮮。
アル意味ミッションインポッシブルよりもはらはらドキドキの心理劇でした。
脚本もかなりしっかり練られていて、最後まで妥協せずにしっかりと演出していて、非常に面白かったです。
冒頭すこしだけ、トムのドイツ語のモノローグが聴けますが、すぐに全部英語に切り替わってしまいます。
ドイツ語で聴くトムの声の感じは英語で聞くときとはまたすこし雰囲気も違っていて、全編ドイツ語だったらもっと面白かったかも(でもそうなると中身がよく判らなかったかな)

派手なドンパチや格好いいアクションや殴り合いなどは全然なくとも、こんなにもトムが格好いいと思ったのは、久しぶりです。コラテラルですこしがっかりしていた彼のことを、この作品と「大いなる陰謀」とで役者として大いに見直しました。やっぱりアメリカを代表する役者さんであり、そろそろ演技の面でも本当にアカデミーにも絡んでくるレベルになってきたなぁと思います。
居並ぶ演技派の渋い面子を並べていながらも、ひけをとらず周囲から浮かずにきっちり演技をしていた彼に拍手喝采を送りたいです。
面白い作品でした。

そうだったのか・・・目から鱗というか、なんでしょう、当時のドイツに正義のために純粋に命を賭けた人が
こんなにも沢山居たのだという真実を世界に知らしめた意義を考えても、良い作品だと思います。

今思うことは、これを是非是非森川さんに吹き替えして貰いたい。なにがなんでも森川さんに吹き替えしてもらって、森川さん自身もトムの成長を役をとおして実感して欲しい。そしてきっと成長したトムを演じることで森川さんにもなにか新しい境地が見えるに違いないと思える作品です。うーん、実現して欲しいです。

花咲ける青少年
愛蔵本を大人買いしました(笑)
5巻まで読みました。6巻は明日の朝移動の時に読みます。
5巻巻末には出演声優さん達のインタビューも掲載されていて、花鹿の遠藤綾さん、立人の森川さん、ユージンの小野大輔君、カールの福山潤君。
質問に対する森川さんの回答が結構ボリュームがあって、もしかすると一番しゃべっていたのではないかと。
役に対しての前のめりな姿勢が伺えました。
インタビューアなのかな、アフレコ見学のコメントも掲載されていて、森川さんがお得意とする相手によって声のトーンやしゃべり方を使い分けるシーンなどにときめいたという文章には、こちらもニヤニヤ。
森川さんがリーレンへ思い入れを強くして演じているのが雰囲気で判りました。
これは本当にオンエアーが楽しみです。

そして原作を久しぶりに読んで、やっぱり全部読んだ事があったのを思い出しました。
そうだった、全部読んでますとも、覚えていました。どうして記憶に霞がかかっていたのか、リーレンに入れ込んで読んでいた時のあの感覚を、今回一気に愛蔵本5巻まで読んでみて、当時のときめきの感覚をすっかり取り戻しました。あのころ私は連載を追いかけて読んでいました。
そして今回読んで頭の中で鳴るユージィンの声が、どうしても緑川光君なのですが(爆)どうなるかなぁ・・・アニメ本編が進めば、自然に絵をみて小野君の声で再生できるかな?クインザが子安さんかぁ・・・うーん、ちょっと複雑な気持ちです。しゅん


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