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2008年12月08日(月) 兄には兄役が特に良く嵌る・・・

光州5・18(2007年韓国映画DVD)121分
監督 キム・ジフン
出演 キム・サンギョン、イ・ヨウォン、イ・ジュンギ、アン・ソンギ、ソン・ジェホ
ナ・ムニ、パク・チョルミン、パク・ウォンサン、ソン・ビョンホ、チョン・インギ
声の出演 森川智之、石田彰、小林さやか、長克巳、巻島直樹他
(役者名と声の役者名は森川さんの役以外は対良くわかりません、スミマセン)

この映画、5月に日本でも上映していたみたいです。
ストーリィは、韓国・光州市。この町で25000余名の戒厳軍が民主化を要求する学生、市民らと衝突。後に“光州事件”と呼ばれる。タクシー運転手の青年ミヌは、早くに両親を失ったせいで、唯一の家族の弟ジヌを父親代わりで愛していた。そんなときミヌが病院で知り合ったシネは母親を亡くし、父親フンスとの二人暮らしだった。ミヌは純粋で美しい心を持つ美貌のシネを密かに愛していた。シネもミヌに惹かれていた。
その頃、軍の横暴的な戒厳令に抗議する市民らが、デモを行った結果、軍上層部の強行姿勢から市民の大量虐殺へと発展、渦中で家族を失った市民は怒りから本格的に武器を持って立ち上がり軍に反抗しようと立てこもる、それが組織的な暴徒とみなされ、さらに軍と激しい衝突へと発展してゆく・・・その戦禍に巻き込まれ、愛する人を守りたい一心で、ついにミヌも武器を手にしていた・・・

ということで、ちっと、かなりブラザーフットな設定。韓国映画ではお兄ちゃんキャラが定番になってきた感じがある森川さん、王の男以来の石田さん(弟役)との共演。二人のほのぼのとした兄弟の掛け合いに、なぜかどっかの暗い超能力アニメなナイトヘッドを思い出してしまいました。
とにかく、韓国映画の描く家族愛は、本当にこれでもか!これでもか!というわけで、お兄ちゃんにはどんどん悲劇と試練がおとづれます。最初はお人よしで善良な弟溺愛で弱者にとても親切なタクシー運転手、弟を一流大学に入れてやるのが夢です(これまた、ブラザーフットとかぶります)。しかしそこは夜には戒厳令がでる、軍の暴政で市民が怒り民主化を要求してのデモを繰り返している1980年の光州市。5月18日ついに戒厳軍は民主化を要求する非武装の学生と市民に実弾を容赦なく浴びせかけ、デモは阿鼻叫喚の地獄絵図となる。

途中で絶叫泣きまくりの森川さんの演技に、思わずこっちも号泣。やられました。
そして後半は前半の明るさや人懐っこさは苦悩と悲しみに押し込められ、代わりに決意の男前でストイックなミヌの人格が出現、前半のお人よしシーンでも突然の良い声に思わず笑ってしまいましたが、可哀相な後半は、良い声の連続で、役者さんの顔つきもずいぶんカッコよく引き締まった感じに変化するので、すごく良い声が嵌って渋い展開になります。とにかく歴史上の悲劇を体験するいち市民、韓国は北朝鮮との戦争中(和平協定が結ばれていない今でも、状況は戦時とみなされています)、韓国の男子はみな徴兵の義務があり、20歳前後で2年の軍事教練を受けているので、市民と言っても武装すればかなりの抵抗分子になるため、抵抗してくる市民に戒厳軍は容赦ないです。すごく悲しくて恐ろしい市街戦に発展して、画面を見るのが辛かったです。
あまり救いのないお話です。
森川さんの絶叫と号泣、そしてお人善しとストイックという喜怒哀楽の演技を見ることができるので、一見の価値はあります。特に泣きの演技は、やはりとびきり上手い、上手すぎて、本当にこっちまで泣かされます。
さすがです。

どうやら風邪が悪化してきました。喉が痛いし咳も出てきて、やばやばです。
レポート少なくてすみません、会場でも朦朧としていて森川さん以外はあまり観ていませんでした。
でも、2日目昼のサプライズゲストで出てきた、遥の新キャラの若手声優さん2名がカッコよかったです。二人が歌ってくれたのですが、近藤隆君、歌声が素晴らしい、発声が本格的でパワーがあって気持ちよくとおるいい声、お腹から声だして喉を十分開放して声を轟かせる歌い方の雰囲気は森川さんに近いかも。訓練して音程の安定感が出れば、化けそうな有望株でした。なんだかうはうはしてしまったのは秘密です。
堀江君は、容姿物腰が小野大輔君の持つ雰囲気に似ていました。声は可愛い系ですが・・・近藤君の低音系は置鮎君に近いかも・・・将来有望な若者発見の日でした。これは近い将来すぐにネオロマイベント常連になりそうな予感。






まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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