声優さんと映画とアニメと
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2007年02月20日(火) ロケットパンチつづき

テキサスです、ホテルに入って時差ぼけ調整のために眠気を抑えてネットしてます。
そんなわけで、飛行機の中で映画が自由に観れないエコノミーで前方中央スクリーンのみで上演、しかも座った席からはまったく見えない見晴らし最悪のサイド中間席で、身動きも難しく、じっと10時間耐えて音楽だけ聴いてました(って寝ろよ、笑)。
そんなわけで、ライブを思い出しながらの最高ボリュームで2Hearts聴きまくり三昧、ところが3時間ぐらいしたところでipodから音が突然でなくなり、やばい壊れたか?と思って見ても、ipodはご機嫌に稼動中、なんと前日に買った音漏れのない密閉型ヘッドフォンが壊れて音が突然出なくなる事件発生でした(不良品?)。
そんなわけで、仕方なく長年愛用のノイズキャンセルヘッドフォン(パットがぼろぼろ)で音楽再開、森川さんのソロアルバム〜WA〜2Heartsと連続再生しながら、やっとUS本土に到着、引き続き乗り換えでさらに目的地へ・・・約束の地は遠いなぁ・・・

思い出しながら、ロケットパンチの感想の続きを
そうそう、前日に書いたセットリストの曲順が一部間違っていることに、他のファンさまのブログを拝見して発見、こっそり直しております(笑)

2Hearts
セットリストで中間3曲入れ替えたのはこのバンド(ユニット)だけですね、すごい感激でした。
対バンのトリということで、演出も少し凝ったものに、オープニングにギターの飯塚氏の哀愁ただよう素晴らしい主メロディーラインアレンジのスローなソロをイントロとして始まる素敵な演出でした。まるでレインボーのオーバーザレインボーのイントロがかかった1980年ごろの某コンサートみたい(笑)、某私の好きなギタリスト君も出現前に、アンプの後ろで数分弾きまくるという特別演出をモットーにしていたりと、いろいろ出に工夫をするのは大好きです。

なわけで2HEARTS昼(立木文彦、森川智之)
1)Dearest You
ボーカルのインが難しかった、生バンドでのリハ不足かな?
しかしさすが感を一気に加速するのは、二人の強みもあって、とにかくステージ全体を使った動く二人に躍動感と貫禄とそして自信があふれていて、前のふたバンドには出せないなにか強いオーラを感じさせるステージング。観客の煽り方も緩急タイミングを心得ていて、終始動き回るというわけではないのに、オーディエンスは一気にヒートアップ、二人の一挙手一頭足に目が釘付けになっているのが2階から手に取るように分かりました、すごい存在感の二人。こっちもうっとりです。そして綺麗なツインのハモリ、まだ森川さんの高音はででないというかモリモリ自身がまだエンジン半開ぐらいで、本格的に声が出てくるのは2曲目後半からでした。その後は、夜も含めずっと、しり上がりによくなるという、相変わらずのスロースターターそしてスタミナ。むしろソロよりも力配分が出来る分、今回は昼も夜もハーモニーを考え、メロディラインを大切にして丁寧に綺麗に声を出していて、ステージから会場を煽って居ながらも、勢いで乗るのではなく、感情を上手くコントロールしながら技巧も優先さた感じがして、さらに一歩大人なミュージシャンになった印象でした。立木さんはもう安定感抜群で、後半のスタミナ切れも技術でカバーしてましたね。

曲のつなぎにMCをはさまず、TOSHIが「ようこそ2HEARTSライブへ、カモンレッツゴー」 と言ってすぐ次のイントロが始まったのだけど、これがまたとんでもなくかっこよくて(それに飯塚君あなたの曲アレンジは最高)トータルの演出に年甲斐もなく脳天が痺れました。ああ、私はいったい今年いくつなんだ・・・笑
それと忘れてはならないのは、ここで2HEARTSの二人が着ていた上着を脱いだのですが、TOSHIが上着を脱ぐと会場絶叫、彼の痩せっぷりとその素敵なステージ衣装に場内森川ファンらしき女の子が騒然でこっちも騒然(笑)。

2)賽を振れ
生でいきなり聴けるとは・・・すばらしい疾走感で演奏レベルの高さも抜群、CDよりも少し早め(イッチーのドラムは早くても安定しているからさすが)その分は迫力があったように思います。
森川さんの出だしの音も、コレぐらい低いと出しやすいのかな?インはすんなり。この曲の二人の声の迫力は半端じゃなくて、しびれる男前な声のトーン、TOSHIのすこしうねりと凄みがあるのに高い音色がハスキーさに重厚さまで加わるフーミンの声とからまりあって、最高にしびれるナンバー。もしかしてギャンブラーを超えるかも(そこは5月末にでるDVDで確認できるといいなぁ)

MCでとっぱじめにTOSHIが「待たせたね」とかっこよく言ったのはここかな?
この曲あたりから、会場を指差しすると観客が絶叫するのを面白がり出したのと、たしか投げキッスもいきなりかましてくれたりして、もう彼は十分ハイテンションノリノリであったことは間違いがなく、このハイテンションでありながらも、スローな曲でメロディコントロールできるようになったヴォーカリスト森川智之の進化をこのあとづくづく思い知る1日の幕開け的な衝撃的な1曲でもあったわけです。

3)夢のありか
クールダウンしながらの丁寧な歌いっぷり、TOSHIのためには本当は夜に持ってきたほうが高音が伸びたかもしれないですが、夜のセットリストは最強だったので、これはこれでよしです。とにかく、立木さんが素晴らしかった、これと永遠〜の感情の表現力は、声優界最強のボーカリストではないかとさえ思わせてくれます。最高のパートナーですね・・・この曲書いた人、本当に感謝です。とにかくTOSHIの声の美しさとフーミンの上手さが最高に絡み合って、この組み合わせがとても素晴らしいヴォーカルユニットであることを発見させてくれたきっかけになった曲であり、おだやかな中にも情熱があってじっくり歌い上げながらも力が入る男らしさもあって、素晴らしい1曲です。ライブで聴けて大満足。

この後のMCでは、フーミンのTOSHIらぶらぶ満開な「大好き」連呼に本人を困らせたり・・・モリモリがたまらず飯塚君に助けを求めて振り向いていたのが目に焼きついてます(笑)
ようこそ40代で飯塚君の悪あがきもかわいかったです。

4)All My Life
フーミンのお茶目な観客誘導で4回会場にサビを歌わせたあと、本編突入。これがまたファンキーでノリがあって、最高に楽しいナンバー、唄っていないときにはTOSHIがアドリブで歌詞をしぐさで全部表現、歌えば歌ったで、声が極彩色に変化する素晴らしいナンバー、ヘビーあり、クールあり、お茶目あり、へたれありと、これはDVDになったらどんだけ遊んでいるかもっときちんと確認したいナンバー。なんだこのおっさんどもの余裕は。それと、TOSHIの「〜スカラカン」はおちゃめを通り越して、まるで舞台の演技みたいでした。

5)Moon Venus
がらっと変わって、ダンサブルで大人の色気むんむんのアダルトでブルージーでボサノバなナンバー。この歌詞もテンポもアンサンブルも全部が大人っぽさの中にも唄の技巧と情熱とが交錯していて、最高に痺れた1曲です。
たしかここでもTOSHIのセクシーなリズムを取る腰つきに会場騒然、セクシーポーズに絶叫とも悲鳴ともとれる歓声が聴けました。そりゃもう女の子を悩殺できる「俺のモノにならないか」の映画の台詞みたいな歌詞があるわけですから、やらないはずがないと・・・指差ししていた方向の女の子は卒倒しそうな悲鳴を上げてました。TOSHIの奴、やっぱり痩せてかっこよくなったことを自覚して確信犯だなって、このときつくづく思いました。こんなに観客を悩殺して、本気で楽んでるのねあなた・・・しかしまあ、こんなに大胆に狙ってやったのは今回が初めてではないでしょうか?本気でルックスにも自信がでてきてタレントとしての欲も出てたのではないかと、いい傾向です。

6)約束の地へ
一旦、5曲目の最後に舞台袖に引っ込んだかと思うと、イントロで再登場した二人はPVやポスターで着ていたジーンズ調のカーキ色のコートジャケットを羽織って登場。まるでPVの世界を再現。この曲は特に後半が素敵なんですよね・・・とくに英語のサビの部分、夜はCDに結構忠実に、昼はおそらくTOSHIがブレークできなかったせいでややおとなしめにコーラスのみ(夜はブレークしてくれました)。ここの部分の綺麗なハモリがステージでも堪能できて、最高でした。
一旦曲は終わって、二人があいさつすると、再度エンドの部分の演奏を再開して、終わりの英語部分を再度コーラスしながらエンディング、この終わり方もかっこよかったですねぇ・・・どうした2Hearts、本格的なエンターティナーぶり、オープニングからエンディング含めたトータルのステージング演出が、曲数すくなくて短い時間とはいえ、濃密でオーガナイズされた、プロっぽい仕上がりに・・・これはもうただの声優さんの片手間プロジェクトではなく、本格的なヴォーカルユニットとしての一歩を既に何歩も踏み出していることを実感。なんだかこのまま二人は歌手専業になっちゃっても(ありえないですが)おかしくないぐらい、すごいなぁと・・・
すばらしかったです。
そういえば、TOSHIのブラウスの右胸はだけるぞパタパタはどこでやったけ、昼だったと思いますが・・・会場大絶叫でした。

つづいて感激の2HEARTS夜(立木文彦、森川智之)
1)Dearest You
さて、様子がつかめた2回目の観客は、すでに会場で位置取り完了して待ち構えている(私もですが・・・笑)。そこへ颯爽と登場した二人(その前にJony飯塚君のイントロギターソロがとにかくかっこいい)。
衣装の雰囲気は昼と同じ。そして明らかに昼よりもとっぱじめから声が出てる、エンジンがかかったままの暖かい状態を上手く維持して夜の部へ突入してくれた様子、内心やたったね気持ちでいっぱいでした(前回は冷えちゃってたのか、まあ喘息だったこともありで夜の方の前半が苦しそうだったので・・・)
さて、昼よりさらに動きが大胆になり、いきなり「君〜」の台詞では客席をピンポイント指し、ぎゃーを発生させていたTOSHI君、ステージアクションも大胆さを増していたように思います。いろいろな場面で絶叫が・・・
そして再びTOSHIの荒々しい「Here we go」のかけ声で次のハードで最強のナンバーに連続突入・・・

2)ギャンブラー
あー、この曲をライブで聴きたかったのよ・・・といきなり2曲目から昼と変えてきた大胆さに感動感激。
そして、難しいこの曲をかなり大胆に挑戦的に歌う二人、がんばれーと思いながらはらはらして聴きました。
おおむねOK、高音がここから出てきました。(ちょっと一部音があやしかったけど・・・笑)
これをライブで歌うのは凄いと思います。だって本当にリズムも唄メロもアンサンブルも難しい曲です。
はちゃめちゃにならずに曲としてしっかり聴けたという点では、今回が一番良かったかな。ツアーやって毎晩やってくれたら、これはもうとてつもない最強ナンバーになるんですが・・・夜はこの後にすごい曲が待っていることは、この段階では知らず(予感はしましたが・・・)ただただ一緒に踊り狂っておりました(笑)

中間部分の台詞、TOSHIが担当してましたが、すごかった記憶が・・・

3)永遠の夏
夜の部のMCはあんまり記憶にないんです。この美しいバラードに入る前に必ずクールダウンするため、なにかしゃべっていたと思うのですが。なんだっけ・・・忘れました。ファンの方のブログによればTOSHIが存在しない3階席まで煽ったのが夜なので、このあたりだったかも・・・
ここでもフーミンの上手さが絶妙で、いつも以上に丁寧に綺麗に歌ったTOSHIの声の美しさとのコントラストの素晴らしさに2Heartsの良さが凝集していました。唄ってる二人も気持ちよさそうで・・・それにしても、この夜のTOSHIの調子よさを思い知らされる素晴らしく綺麗で丁寧なヴォーカルが聴けて、涙がでた1曲でした。

永遠の夏は飯塚君のバラード曲としても傑出していると思います。それにしても飯塚ナンバーって素晴らしいです。速くてヘビーな曲の迫力とビート、大人のアンサンブルのミドルテンポでブルージーでセクシーな曲、そしてこの美しい声のコントラストで魅了するバラードプラス演技者である部分の上手さが生かされるファンキーな曲、この4種カラーを上手くミックスしているこのヴォーカルユニットを影で支える曲の素晴らしさを実感。

4)All My Life
ライブで聴くこの曲の楽しさはCDで聴く10倍以上、歌ってる人たちもノリが半端じゃないし、オーディエンスとしても本気で楽しい。今回のイントロを観客とアカペラで唄ってから本編に突入するのって、なんだか最高に載れる演出で、途中で絡むより楽しいかも・・・イントロの勢いのまま、オーディエンスが随所で一緒に歌って掛け合いしていて、すごいことになっていて、マジで楽しかったなぁ・・・・きっとステージも観客の乗りが肌で伝わって鳥肌ものだったのではないかと思います。そうじゃないと、ブレークするところであんなにアドリブ奇声は出ないでしょう(笑)
そう、たしかここでもTOSHIは胸をパタパタ(妄想膨らむ〜のところ)して観客を煽っていたような・・笑

5)雨音のRegret
新曲ですってフーミンが言った瞬間、コレしか残っていないので、イントロが始まっただけで鳥肌。
ライブ前はほとんどこの曲しか聴いてなかったぐらいの超お気に入り(今の段階ではナンバー1ヘビロテ)
TOSHIは入りを失敗しかけてひやひやしたのですが、その後は持ち直して、素晴らしい仕上がりに、なんだかもう全編とおしてCDを上回る気迫と情感表現に観客も圧倒されていました。これ、最高の曲でしたし、この日の一番のハイライトというか見せ場だったように思います。この二人の上手さと素晴らしさが一番発揮されたのが、なんと歌いこんでないこのナンバーというのが、また凄いなぁと、MOON VENUSよりもダークでブルージーなグルーブ感が、より2Heartsの二人の個性にフィットしていて、なによりTOSHIの高いところだけでなく中音域の艶っぽさやパワー感も含めた声質の良さが曲の素晴らしさの演出にずいぶん貢献している1曲で、ファンとしては最高のナンバー。ああ、これ聴いたときは、いっそのこと今ここで殺してって一瞬思ってしまいました。
来るとわかっていても、本当に生で「カモン・ハニー」を聴いたときは力が抜けてめまいが・・・

6)約束の地へ
MCなしで間髪入れずにこの曲に突入、さわやかな2Heartsもいいなぁ・・・「時を〜」「とめて〜」のあたりの交互で歌うシーンは、うっとりします。この曲で終わってくれるのも、にくいなぁ・・・最高だなぁ・・終わってくれるなってどんなに心の中で思ったことか、このとてつもない満足感と喪失感の交錯はたった6曲x2回しかないことが原因であるのは間違いがなく、この満たされない渇きはフルセットを2公演聴いても満足できるかは分からないですが、とにかく今は乾きを抑えるために1日何回も、暇さえあれば2Heartsを聴くことで自分を抑える状態、こんなにしてしまったあの男たちが憎いわぁ・・・それほどまでにライブでは魅せてくれました。これは、二人の素晴らしいエンタティナーボーカルとともに傑出した才能の作詞作曲家と演奏家のコンビネーションの賜物で、これは数年先には信じられない頂点を極めるのではないか、そんな予感がします。

そんなわけで、あっとホームなアンコールでの全員登場では、サングラスをはずして素モリモリに戻った森川君の戦闘が終わったあとの満足そうでまったりとした様子から、短い時間のステージながらも充実した出来であったことを実感。「カモン・ハニー」を言い放った男と、この目の前でTシャツ着てニコニコしている男が、同じ男であるのか疑問に感じるほどに、2HeartsのステージでのTOSHIは集中していて、ミュージシャンのオーラを放った、最高のステージでした。

2Heartsの曲を聴きながら、これを書いているうちに、まただんだんライブの記憶がよみがえって、ちょっと興奮、寝れるかなぁ・・・時差ぼけだし(今テキサス時間では0時過ぎ)

字数制限をオーバーしたので岩田君と谷山君の感想は割愛しました、ごめんね・・・



まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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