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2006年12月14日(木) 高さの上がった二つのハードルの話

テキサスに来てます
出発前の夜も寝てなくて、飛行機でも寝てなくて・・・そのままこっちのオフィスに出て会議して・・・さっきホテルに入りました。うーんまた30時間ぐらい寝てないなあぁ・・・
でも、もうすこししたらロケットンパンチなライブの申し込みが解禁になるんで、このままネットに繋がっています。

さて、行きの飛行機はまたまた成田から満席フライトのエコノミーすし詰め状態で10時間半、ダラスで乗り換えてさらに1時間のところ、ここはオースティンです。映画はイリュージョニストというエドワードノートン主演のダークでファンタジーなお話、これが吹き替えがしょっぱい(笑)微妙な感じの脇の人が多くて・・・(劇団系でもあんまり吹き替えには参加しない系の人かなぁ?)ノートンの声の人も宮本充系の声で若いのですが、竹若さんかなぁ?うーんヘッドフォンが悪いのでよく判別がつきません、それにしても吹き替え版聴くのはつらくて、途中でやめて森川さんのCDを聞いてました。

そんなわけで、超久しぶりに青の軌跡シリーズを最初から聞き始めました。今回聞いたのは、最初の「青の軌跡」と「カタルシススペル」そしてすこし間を吹っ飛ばして最好きな「ペルソナ・ノングラータ」の3巻分。
いや・・・青の軌跡は2年ぶりぐらいに聴いたので新鮮(笑)。そうか・・・
ここに来て、私の森川さんを聞く耳のハードルの高さが上がっていることに気がつきました。
青の軌跡の出だし、森川さんの三四郎のキャラが決まってない(笑)キャラが固定するのには、ドラマ本編時間にして15分から20分ぐらいかかってます。なるほどねぇ・・・以前はこんなこと気がつかなかったと思います。

ここで気がつきました、森川さんが初キャラを演じるに当たってそのキャラの感覚を完全に身のうちに取り込み完了するには、ひとつ感情が乱高下するエピソードが必要なんだと。そのハードルを越えた瞬間から、がっつり、そのキャラが固まって、それ以降何年たっても変化しない(進化はしてます)という役者の癖みたいなのが分かってきました(ブロークバックマウンテンもそうでしたし、ワイルドアダプターの久保ちゃんもそうです)。
そう、一旦身のうちに役を取り込んだ後は、本当に焦点がぼけない、微動だにずれない、彼の中で完全に三四郎が構築され、その後はもうどんどんその魅力が噴出して絶好調になるのが聴いていて分かります。とくに三四郎は喋り捲るキャラなので、こういう安定感は、キャラの素晴らしい魅力に直結してるのも分かりました。

最新作のタイトロープダンサーが未完結でまだまだ小説はつづいていますが、早く最初の1巻とか2巻出さないと、役者さんが役を演じるのに支障が出てこないでしょうか?心配。役が戻ってこないのは困ります。カイも三四郎もロードもサンドラも凱も変わらないでほしいので、インターさんそろそろお願いします。(笑)
うーん、ヘイパンやらいっぱい登場人物もでてくるので大変かなぁ(コルセーアみたいな感じになっちゃいそう)

そして、今やっとネオロマホット10カウントダウンラジオを聴きました。
エルンストの新曲、ああ、好みの世界だぁ・・・

森川さんの最近の歌い方、高音で伸ばすところの先にヴィヴラートが入れられるようになって、息も続くようになって、伸ばしながらもう一声その先でパワーを入れられるようにもなってきて、着実に歌唱力という部分が進化しているのが分かります。演技ももちろん1作品づつアップグレードしているのがシリーズ物ですと判るのですが、歌でこれほどまでに1曲1曲でその進化の過程が判るほどに上手くなってるというのは、本当に凄いことだなぁと、普通40歳ぐらいになってきてしまうと、今度は劣化(老化?)していく自分との戦いになって、現状維持だけでも大変になるのですが・・・まだまだ先の見えない進化の過程をたどるアーティストの軌跡を追うのは、ファンとしてこの上もない喜びであり冥利でもあり、逸材を見つけてしまったなぁという自分への自画自賛をも含め、嬉しくてふくふくしてしまう瞬間でもあります。

そんなわけで、エル様の新曲はメロディラインが結構難しいのに、とっても素敵な高音が伸びていて、いい感じです。ライブで聴くのが楽しみだなぁ(今回聞けなかったのが残念、でも2Heartsで新曲聴けたし・・・)
やっぱり2Hearts効果はすごいなぁ・・・本物の歌のアーティストユニットになってくれたなぁと、新曲のお披露目でありながらも貫禄とパワーと安定感を感じさせるライブパフォーマンスに圧倒されて、見惚れた舞踏会初日を思い出しながら、カウントダウンラジオの曲に浸ってしまいました。こっちもいい曲だなぁ・・・立木さん上手いなぁ、いい声だなぁ(大好き)この立木さんのハスキーに絡まり躍動する森川さんの綺麗でパワフルな高音がまたまたもう堪らなく絶品だなぁ・・・特に裏声で脳天までしびれました。

ちょっと寝てないせいで、頭が変です(笑)

歌のハードルが高くなっても、それをヒョイと乗り越えていくし、演技を聞く側のハードルを高くしているのに、常に新作ではそのハードルのはるかに上をヒョイと乗り越えて行くし・・・素敵だなぁ
今からお風呂に入って寝ます(笑)


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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