声優さんと映画とアニメと
もくじ一覧前の日次の日


2005年01月27日(木) ホアキンフェニックスと城ノ内君

「サイン」2002年の作品
監督はあのこわーい映画シックスセンスを作ったナイトシャラマンで。
この映画、へ〜んな怖さを煽ってますが、どうも私はあんまり怖くなかった。
得体の知れない者への怖さなんだけど、題材がUFO物はどうも本気になりきれない。
出演は、私の大好きなメル・ギブソン、奥さんを半年目に悲壮な交通事故で亡くして落ち込んだまま立ち直り切れていない神父(二人の子持ち)そして弟役にフォアキン・フェニックス、彼は個人的にはグラディエーターでのローマの悪党青年王が良かったので、この作品は期待していた。
実際、シックスセンスがあまりにもの凄い話で(怖いのに)感動したので、期待していて、公開日に偶然アメリカのワシントンに居たのだが、映画館を探して見に行った。そして、結構落胆して帰ってきた、期待した心霊系の怖さじゃないので、期待はずれだったのだが、それでも今日観てみて、結構この不気味さは、見ず知らずの物への恐怖という点では、面白い作りだと思う。でもなんだか失敗作だな〜
メルを磯部勉さん、ホアキンを森川さんが吹き替えている。
二人とも、力を抜いた、自然な、自然な演技で、吹き替えのわざとらしさが微塵もなくてすばらしい。子ども役の方々も凄く上手い。
とくに磯部さん、最初はちょっと声良すぎの雰囲気だったが、すぐに押さえ気味になって、どんどんと異常なまでの落ち込み神父が自虐と悲痛に苛まれながらも、子供たち家族を守って最後には立ち直ってゆく。森川さん、声の感じはグレッグのトーン、ああ、こんな演技を待ってました、どうしようもないくらいに自然な演技、ホアキン本人がしゃべってるみたいだ。なんだろう、普通の普通の若者なのに、存在感がある。緊迫感がある。やっぱりすごい。
これはマジで極上の仕上がりの吹き替えだ。ああ、そうだ、ここのところずっと、私はこういう森川さんの演技を聴きたかったんだ。言いしれぬ満足感。

おまけ
遊戯王1999年夏の劇場版ビデオ
森川さんは遊戯君の友人の城ノ内。威勢が良くて、男っぽい役。声が若いが、それでも結構気合いが入っていて、きびきびしたセリフ回しも、軽快かつ力がある。敵キャラが緑川さんでびしっと決まってるので。予想以上にこのアニメは締まりがある。主役の緒方恵美さんも、メリハリがきいてて、かっこいい少年だ。作画も劇場版だけにぼちぼち綺麗。たった30分の作品だが、まあまあな仕上がり。ガッシュベルのような迫力はないが・・・

アニメの森川さん、外画吹き替えでの森川さんを聴いて、彼の演技の幅の広さと順応力の高さに、感激。


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

web拍手↑