うやむや日記...はとぽ

 

 

義経。 - 2004年12月17日(金)

を読んでいる…。来年の大河ドラマ原作らしく平積みになっていたのを立ち読みしたら、なにやら面白そうだったので買ってきた。
私にとって司馬遼太郎という作家は、古きよき講談の語り部というイメージがつきまとっている。つまりその作品について、本来の歴史や正確な人物像などを講釈するのは全くナンセンスなわけで、その一事だけは頭に叩き込んでおけば純粋に楽しめる作家である。
まあ私はそれよりなによりとにかくもう義経が受けに見えて見えて仕方ないんですが。史実でたまるかこんな受けくささが…!
今後白河法皇に気に入られて院旨くださいーくださいーって犬っころのように言ってるところです。いやむしろ逃げてよしつね襲われるよ!そいつだって坊主なのよ!!
しかし源平ジャンルの同人って、幕末戦国に比べて全然見ない気がしませんか?義経が少なくとも講談の上では白皙の美青年であって、その悲劇性にしても信長土方沖田あたりに劣るところではなく、あたまのよわさに至っては随一なあたりを考えてみるとこれはなかなか不思議に思える。
新撰組ジャンルの人々の多くが「燃えよ剣」をバイブルにしているように、「義経」をバイブルに持つ源平ジャンルがあってもおかしくないのに。大体平家一門だってさすがに粒ぞろいだし、義仲と兼平の友情っぷりだって食指をそそられるふじょしは多そうなんだけど。なんでだろう呪われそうだから?(平家に)
…まあそれはいいんですがとりあえず義経たん萌えー。ていうか、何故かこの司馬遼太郎大河ドラマ原作には、意味もなく稚児時代坊主に手込めにされる義経たんという挿話がついてるんですが、その描写はまさに白痴受け。ヤバいからそのよくわかってなさっぷり。やるのか。NHKやるのかこれを。


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