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2006年07月14日(金) 麻布警察署(終)

 田舎者だからなんでもめずらしいのだけれど、この六本木ヒルズまでのコースのうち、一番印象深かったのが麻布警察署です。歩道を歩いて行くと、前を行く人々の頭越しに麻布警察署の看板が見え、「こんなところに麻布警察署?」と思いつつ、目線を下にずらすと、警察署の入り口に白いクールビズスタイルに身を包んで、無線を身にまとった人が、木刀を持って仁王立ち。30過ぎくらいでしょうか。図らずも目が合ったら、『じろ』。「・・・・・」なんだかひどく物々しい。

 そそくさと目をそらして、そのまま六本木ヒルズ方面へ歩きながら、「万が一、警察署が襲撃されたとあっちゃ大変だから、やっぱりああまでなるんかいな。彼は、一般の警官かな、刑事かな」など納得したり推察したり。しかし、暑さで人々がだれた東京のまん中で、たったひとりあそこまでの緊張感を持って勤務するのだから、警察の仕事はきびしいです。

 六本木ヒルズで折り返して同じ道を戻ったのですが、麻布警察署の仁王立ちの彼が気になって、前を通りがてら横目でちらと観てみると、今風の格好をした若い女性に道を尋ねられて、あさっての方を指差して教えていました。それを見た途端、なぜか童謡の「犬のおまわりさん」が頭の中でリフレインして、そういえば、昔のマンガに登場する交番には、入り口に警棒を持って立っているおまわりさんの姿がいつも書いてあったことなど思い出したりして、「さっきの彼は、あれだな」。それでも、最初に見たあの迫力と緊張感は凄かったので、本当にどちらでも良いことなのですが、彼が刑事だったのかどうかは、その後も気になったりしたのでした。
 


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