ひまわりさん観察日記
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2005年06月21日(火) ウ−ルペ−パ−版画、あじさい編

先週に引き続き、ウールペーパー版画です。
ちなみに、ウールペーパーという少しビロードのような毛足のある布風の紙を切って台紙に貼って、ウールペーパーの部分にだけ絵の具を塗り、紙版画の要領でバレンで刷ります。
毛足があるため、一度水分を含む(絵の具を塗る)と時間が経っても絵の具は乾かず。たっぷりと水分が保たれるので、一度塗っただけで繰り返し3〜4回刷ることができるのが便利な特徴です。そんな特徴を大いに活かした作品が続々と生まれています。






さとちゃん(小5)作『雨上がりのAGISAI』。さとちゃんは自らのアイディアで、大きな台紙にペーパーを切り貼りして絵作りをしてから刷るという通常のやりかたをせず、絵の中に登場するモチーフ(あじさい、長靴、かさ、雨、etc...)ごとにパ−ツ分けして版を作り、絵の具を塗ってスタンプ押しの要領で絵を構成させてゆきました。

特にすごいところは、主役のあじさい!
あじさいって、ちいさい4枚の花びらの花が寄り集まって、まあるいおおきな花になっていますね。版としてつくったのは、そのちいさい花ひとつだけ。それに絵の具をつけて、ペタペタペタとまるいかたちに押していって、『AGISAI』を描いたのです。絵の具が多めで染み出たり、だんだんかすれてきたり、をくりかえしながらスタンプしたので、濃淡が美しくリアルさが増しました。刷りの重なりも、版画ならではのおもしろさです。






こちらはもえりちゃん(小3)作『まちがえさがし』。
別の紙に2度刷って、偶然できた違いや、意図的に作った違いをみつけてみよう!・・という作品です。ひまわりさんならではの、遊び感覚の版画ですね。

もえりちゃんも、版にはひとつのまあるいあじさいのみ。色をかえて、ずらして何度か刷りました。


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