ひまわりさん観察日記
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2004年12月21日(火) せんたくばさみの使い方(呑竜教室)

今年最後のおけいこは、クリスマス企画キャンドル作りでしめくくります。が・・・・


1年ぶり(なのは、私。呑竜教室のひまわりさんたちにとっては4年ぶり。だから8人中4人は、はじめて!)のキャンドル作り。湯せんで市販のロウソクを溶かし、そこにクレヨンを削って溶かし色付けをして、さあ、いよいよ本番、というところまで、予想以上に時間がかかり、私はちょっと焦っていた。その焦りが、あるハプニングを引き起こすことに・・・・

はじめの基本の作業である、『ロウソクを湯せんで溶かす』のは、ひとりひとつずつ、空き缶の口を切りとったものを容器にして行う作業で、なかなか地味に時間のかかる作業だ。ある程度の量を溶かさなくてはならないので、温めた湯の入った鍋にみんな顔を突き合わせて、おのおのの空き缶を中に入れ、ロウソクをポキポキ折っては入れ、溶けたらまた入れて、を根気よく繰り返していた。

思いのほか時間がかかり、キャンドル作りの後のイベントも控えているので焦った私は、ふたつの鍋のこっちに『溶かして色づけして、次の作業にうつるひまわりさん』、あっちの鍋に『引き続きもっとロウソクを溶かす、遅れてきたひまわりさん』に分けて、効率的に作業をしとうと考えた。「じゃあ、誰と誰と・・・はこっちに移動、誰と誰と..はあっちに移動ね。」

次の瞬間、「ひゃああ〜〜っ」と悲鳴がおこる。Aちゃん(仮)がせんたくばさみを片手に、立ち尽くしている。床には、せっかく溶かしたロウが、びしゃ〜〜っと勢い良くこぼれ、空き缶が転がっている。Aちゃんが「これを、こうしちゃったの」と、手に持ったせんたくばさみをクイ、クイ、とつまんで開いたり閉じたりして見せながら、私にすがるように訴える。

説明しよう。

私は例年通り、空き缶の口にせんたくばさみをひとつずつはさみ、空き缶の『把手』のかわりに使うようにさせていた。湯せんで空き缶が熱くなるので、その点せんたくばさみは手っ取り早く、なかなか重宝していた。

『移動』は計算にない行為であった。『移動』の際、「せんたくばさみを持つとグラグラするし、空き缶の重みで抜け落ちるかもしれない危険がある」ことは、経験上あたりまえになってしまっていた私には思いつかなかった忠告だったし、その時焦っていた私にはそう忠告する余裕がなかったことも、事実だ。「気をつけて」のひとことも、無かった。もっとも、ひまわりさんには身ひとつで移動させ、缶は私が移動してやることが賢明だっだ。

そして、問題はAちゃんがなぜ空き缶を落としてしまったか、だ。
せんたくばさみがグラグラしたわけでもなければ、缶が重たくて抜け落ちたのでもない。つまずいてころんだわけでも、ない。
Aちゃんは移動の際、「落とさないようにしっかり持たなくちゃ」と思い、せんたくばさみをしっかり握ったのだ。そう、グイッと力を込めて、せんたくばさみをつまんだら、開いてしまっただけだ...


そう、Aちゃんから説明されて、一瞬パニック状態となったお部屋の中でひとり「なるほど〜〜、そりゃ落ちるよねえ。」と妙に冷静に納得してしまった私。これは、せんたくばさみの特性が生かされた事故、いやいや、そんなものを把手に使った私の過失である。もしロウが床ではなくAちゃんの手足にこぼれていたら、たいへんな火傷である。不幸中の幸いだ。

Aちゃんには大切なことを教わりました。もう把手にせんたくばさみは使いません。来年までに別の把手を考えておこう。万が一のために床一面にはブルーシートも敷こう。またしばらくキャンドル作りはおあずけにするつもりであったが、みんなのリクエストがあれば、来年リベンジだ!

そしてAちゃん、そこまで根気よくがんばったのに、一瞬にしてロウは水の泡となってしまい、1からやり直し。後から来た上級生たちと再び湯せんで溶かす作業を、文句も言わずにがんばりました。かろうじてちっちゃなキャンドルがお持ち帰りできて、よかった・・・・


最後に、こぼれて冷えて床に水たまり状に固まったロウを、明るく励ましながら一緒に削ってお掃除してくださった幼稚園の先生方、「けずるのたのしい!」とよろこんでお手伝いしてくれたひまわりさん。そして何より、お借りしているうさぎ組のお部屋の床を午前中のうちに3回もワックスがけをしてピッカピカにして下さっていたのに、嫌な顔ひとつ見せずに手伝って下さった心の広い担任のS先生。それからおそらく、翌日その部分を再びワックスがけしてくださった先生。

本当にごめんなさい!ありがとうございました!こうやってひとつずつ学習して次回に生かしていきますので、どうぞ今後とも宜しくお願い致します〜〜〜


追伸。
そんなこんなで動揺を隠せず、前の日に折角手作りしたバナナケーキを、カレンダーに添えてプレゼントすることをすっかり忘れてしまった私。とほほ。

そして、ここに掲載するためにできあがったキャンドルの写真を撮ることも、全く思い出しませんでした。
そこで、呑竜教室御父兄の方々へ。お家に持ち帰った手作りキャンドルの写真を撮ってメールでお送りいただければ、順次掲載いたします(冬休み中)。どうぞふるって御応募ください!?(本気です〜)


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