ひまわりさん観察日記
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2004年12月07日(火) 刷りのなかで・・(呑竜教室)

ゴム版画カレンダー制作。本日はいよいよ刷りの作業に突入。みな、熱心にひたすら刷ってすごしました。


さとちゃん(小4)の作品。夏の花火の絵だけれど、この色合いは冬の絵にも見えてきて、すてきです。


今日は気合いを入れて、刷りの作業! 紙が8色、インクが4色。これを自由に組み合わせて、1枚の版で8パターン刷る、という、なかなかハードなおけいこに、みんな、意気揚々と取り組みはじめる。

あらゆるはじめてのおけいこには極めて慎重な構えのゆうたくん(小2)は、やってみたいような、やりたくないような、そんな様子でみんなが刷り出すのを横目で眺めている。

はじめ、青インクが人気で、各色にひとつづつしかローラーがないことからお行儀よく並んで順番を待つひまわりさんたち。ぽかんと緑ローラーが空いてしまった。
大人なら「空いている色から刷ってみよう」と考えつくところだが、子どもはなかなかそうもいかない。そこでちょっと、ゆうたくんの背中を押してみる。「ゆうたくん、緑が空いているから、センセイと一緒に刷ってみよっか?」

「そうだね」なんて言いながら、恐る恐るインクを乗せてみるゆうたくん。1枚目、上手に刷れた。「つぎは青にしてみようかな〜」。でも青は相変わらずの人気ぶり。

「青はまだ込んでいるから、もう一回緑で別の色の紙に刷ってみようよ。そしたら(版の上に残った緑のインクを)拭かないで済むし。」と入れ知恵してみる。

「そうか、そうだよね」と、もうすっかり要領を得たようすのゆうたくん。その後も皆の作業の合間を縫うように刷っていき、結局、みんなより後から刷りはじめたのに一番はじめに8枚を刷り終え、皆が必死で刷っている間ものんきに鼻歌なんか歌っていた。


そんなこんなで、みんなで同じ作業をしていると、その子その子の特徴が顕著に見えてきて楽しい。

ローラーで版にインクをのせる毎に「(インクの量は)このくらいでいい?」と聞いてくるゆかりちゃん(小1)。途中で何枚刷ったか自信がなくなり数え直すもえりちゃん(小2)、2回数え直したゆきなちゃん(小2)、3回数えたりきとくん(小4)。自分の分はもちろんお友だちの刷った枚数まで把握しているのんちゃん(小2)。何色の紙にどの色のインクで刷るかを考え悩みその組み合わせパターンを指折り数えているさとちゃん(小4)。偶然他の色が交ざったことをきっかけにグラデーション刷りを思いついて「ラッキー!」なんて言って喜ぶまりなちゃん(小5)。


2回のおけいこでひとり8枚も(4、5年生は2版作ったので16枚も!)刷り終えるのはむずかしいかな〜〜と思っていたけれど、1回目でほとんど刷り終えてしまったひまわりさんたちのやる気と根気に、拍手!


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