ダンロップの新CM「エナセーブは進化する」。
ましゃが山頭火の句を読んでいるだけのシンプルさが好きです。
旅の風景の句がまた、ましゃに似合うのよね。
4バージョンあるのですが、
ほととぎす 明日はあの山 越えていこう
ふり返らない道を いそぐ
しぐるるや 道はひとすじ
この旅 果てもない旅の ツクツクボウシ
昨年もお仕事で地球2周半の距離を移動なさり、
ホットスポットのような人間には過酷な土地から、
高級ホテルのバスローブに本人のお名前が刺繍されちゃうような厚遇まで、
実にさまざまな旅のシーンを過ごされたもよう。
でも、勝手なイメージですが、
気持ちにはシンプルなバックパッカー的感覚を多分に残しておられるような
気がしてなりません。
どこでもましゃに密着してくれている、ありがたーい映像など拝見すると、
行く先々の土地、自然、人々のあり方に敬意を払いながら、
ふんわりとそこになじんでいるような、そんな大らかな旅人でいらっしゃるので。
そういう人だから、自作の歌にも「旅」「旅路」「旅人」をテーマにしたものがいくつもあるし、
それが似合うのでしょうね。
ましゃの立場では、もはやひとりで動くということは絶対ないだろうけれど、
CMでそらんじている山頭火の句はどれも、ひとり旅のイメージ。
寂しさも強く感じられる句だけれど、ましゃが読むと寂しさよりも、
見知らぬ土地を過ぎ行く中にとても多くを感じ取っている繊細さと、
ひとりでも進んでいく男らしさが感じられます。
旅って本来は、変化を受け入れる寛大さと強さがないとできないものだからね。
この句をましゃに選んだプランナーさんは凄腕でいらっしゃる。
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