| 2013年12月12日(木) |
リーガルハイ 第九話 / ごちそうさん「まったく」 |
リーガルハイ 第九話
週に一度は古美門と黛の絶妙なやりとりを見ないとなんだか落ち着きが悪い気がするのに、
来週はもう最終回ですか!
「横分け侍」の夢の配役はお見事でしたが、服部さん出てきませんでしたね。
出てきちゃったら誰も勝てないか。でも「ひとつ 人よりよくしゃべり ふたつ 不埒な弁護活動
みっつ 醜い浮世の法にも 金さえ貰えりゃ無罪にしちゃう 人よんで よこわけ侍」って、
桃太郎侍のキメ台詞をも凌駕する語呂の良さもさることながら、
古美門先生の的確な自己認識が素晴らしいです。
敗戦トラウマで幼児返りした古美門が、黛の弔い合戦で復活した様子は圧巻でした。
「民意」の怖さと愚かさを説く古美門に、愚民のひとりであるわたしも反省。
確かに、多くの人がその考え方を支持したからって、それが正しいとは限らない。
みんなと同じように自分もそれを支持したけど、後々、「あれは間違いだったな」と思う
ことなんて山ほどあります。
わたしのような愚民は騙されやすい。だから民意もあてにならない。だから民意至上主義は本当は危うい。
相変わらず、古美門先生はズバっと斬ってくれますな。
斬れるほどに復活できたのも、捨て身の黛がいてくれたからですが。
そして来週は予想通り、三木法律事務所の3人が勢ぞろい!
最終回直前に圧巻のスピーチをしておきながら、最終回をありえないコメディで締める、
という前シーズンの手法再びかしらん。
どこまで馬鹿馬鹿しいコメディにしてくれちゃうのだろうか。楽しみです。
ごちそうさん 「まったく」の回
自暴自棄になった和枝姉さんに、希子ちゃんが涙ながらに語った言葉、
「20年間いっぱい不幸があったと思う。だからってそれを人にやり返していい理由にはならない。
だからまわりの人がみんな離れていくし、だからいつまでたっても寂しくて、寂しいからつけこまれたんや」
師匠でも悠太郎でもお静さんでもなく、もちろんめ以子でもなく、一番若くて一番頼りなさげに見えた希子ちゃんが、
これほどに姉のことを見抜いていたというのが驚きだったし、頼もしく成長してきたなぁ、と。
というわけで今日のMVPは文句なしに希子ちゃん。
師匠も大活躍で、和枝を助け、め以子のおめでたを見抜き、だけど「かっ・・帰る!今帰ろうと思ってた」と、
そそくさと退散する小走りな後ろ姿のらぶりーなこと。
ですが!
あの師匠のらぶりーさに匹敵するのが悠太郎の「まったく」。
姉さん死んどったかも、家大爆発しとったかも、の深刻な状況で、大喜びするわけにもいかず、でも嬉しい。
しかもめ以子本人がそれに気づいていなかったなんて、めっちゃ怒ってやらねばならぬが、でも嬉しい。
「まったく。」
この声の調子といい、笑顔になるのを抑えられない表情といい、
久々に最高のバカップルまる出し。
好きだこの「まったく」。
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