今日のおたけび または つぶやき

2013年06月21日(金)  Galileo+第二夜 /「断色」@青山円形劇場



第二夜で印象的だったましゃの言葉をいくつかご紹介。


第二夜は、「容疑者Xの献身」のために書き下ろしたバラード「最愛」から。


・「最愛」で救いたかったもの

  石神(堤真一)が愛というものを知ってしまい、でもその気持ちが、最終的には許されない行為に

  なってしまった。この曲は、許されない行為になって行き場をなくしてしまった「石神の愛」に対する

  レクイエム。鎮魂歌というのが自分の思い描いたイメージ。




・「最愛」を聞いた堤真一さんの感想は?

  メールが来ましたよ。映画を見終わった後かなぁ。「石神の魂を救ってくれてありがとう」って。

  うれしかったですねぇ、すごく。一番救いたかったところを救えたんだなぁ、と。




・「恋の魔力」の主人公

  歌ってるのはKOH+で柴咲さんですけれども、どっちかというと、岸谷美砂のイメージ。

  岸谷美砂という女性が恋をしたらこういう感じになっちゃうんじゃないかな、とか。



・不器用さみたいなものが「KISSして」「最愛」「恋の魔力」に共通している部分だと感じたのですが?

  恋なんてそういうものですよ。



・器用な人もいますよね?

  それは恋じゃない。(キッパリ) かの有名なチャーさんの歌にあるじゃないですか、

  『うまくいく恋なんて恋じゃない』。まさにそのとおりですよ。

  恋に器用な人っていうのは、それは本当に恋心からの行動ではないわけです。

  それはもてあそんでるんですよ!! 僕はもう常に不器用ですから!




ましゃはラジオでも「愛してるなんて面と向かって言えるような人間だったら歌なんて書いてない。

言えないから歌にするんだ」と、よくおっしゃっていますが、申し訳ないが本当にそういう人で

いてくれてよかったな、と。言えちゃう人だったり、器用に恋を楽しめる人だったら、

ご本人と恋人の間で完結してしまって、珠玉のラブソングの数々は世には出なかったかも。




で、ましゃの口から久々に堤真一さんのお名前を聞いた翌日、

出演が堤真一×麻生久美子×田中哲司のお三人だけの舞台「断色」を観て来ました。

作・青木豪、演出・いのうえひでのり、という新感線コンビの上、最近かなり気になる田中哲司氏、

それに「泣くな、はらちゃん」の越前さん、の顔合わせに興味津々で。




「クローン人間」が存在する近未来、エロさもてんこもりの、かなり不気味で怖いお話でしたが、

すごく面白かったです。

青山円形劇場は、中央の丸い舞台を客席がぐるりと360度囲んでいる独特の形をしていて、

以前、同じような360度の客席を新国立劇場の中劇場で体験したことがあるのですが、

新国立など全く比にならないほど、本当に小さな劇場でした。




だって客席、4列しかないのですよ。中央の舞台も直径3〜4mくらいで、

劇場の空間そのものが直径18.6m。キャパは376席ですって。

文字通り衆人環視の小さな空間。そんな中で不思議な別世界を作り上げ、

それを2時間ノンストップで見せ続ける役者さんたちのエネルギーは、

いつもながら本当に素晴らしいです。




つつみんは若干みすぼらしい役だったのだけどやっぱりカッコよくて、

越前さんはもうお人形のように可憐で可愛らしくて、

冷泉(@SPEC←この役者さんを認識したのがこの役からなのでどうしてもこう呼んでしまう)は、

かなり鬼畜な役なのだが想像していたよりはるかに長身で細身でカッコよくて

(長身のつつみんよりさらに背が高い)、なんとも魅力的な組み合わせでした。




映像の世界だけでもじゅうぶんやっていける大人気の役者さんたちが、

一度に何万人、何十万人に効率よく見せられるドラマや映画だけでなく、

一度にこんな少人数にしか見せられない舞台でも、映像以上に魅力的な姿を見せてくれる。

役者の矜持ってやつなのでしょうか。




映像と違い、一度始まってしまったらもう逃げも隠れも出来ない360度から観られている舞台の上だし、

加工処理やらCGやらで実物よりカッコよくしたりキレイにしたりすることもできない。

ひたすら生身をさらし、声を出し、動き回り、汗を飛び散らせ、その一時の異空間を

まるで結界のように、区切りが見えないけど確かに作り上げる。

舞台って本当に贅沢な空間です。





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