| 2013年06月08日(土) |
湯川先生とうっかり八兵衛 |
湯川先生とうっかり八兵衛を並べる人もそうはいないと思いますが、
湯川先生の中のご本人が、堂々と並べて語っておられます。
そしてこれが実にわかりやすい。
ましゃの話題の豊富さ、話のわかりやすさ面白さ、には、本当に驚愕するばかりです。
言葉の選び方にも常に細心の注意を払っていることも、ラジオを聴いていてすごくよくわかります。
ちょっと誤解を招きそうな言い回しだったかな、と思われた時は、瞬時に訂正して言いなおすし、
特にどちら方面にも失礼はないだろうと思われる言葉でも、
その言葉が自分の思っている通りの意味かどうか、スタッフにすぐ調べてもらったりもしてる。
先日、カンヌで「男泣きでした」とコメントしたときも、それを言ってから、
「これって男泣きという言い方で合ってるんだっけ?」と、あとでネットで意味を確認したりしてたそうな。
(たとえば「小春日和」が春のお天気を意味するのではないのと同じように、「男泣き」も、
ひょっとして男が泣くことに使われるのではなかったりとか? と思われたのではないかと)
ご自分のひと言の影響力の大きさをわかっていらっしゃるからでしょうが、
丁寧に的確に使われる言葉の数々は、いつも楽しく、いつも安心して聞いていられます。
さてさて、前置きが長すぎましたが、うっかり八兵衛ですよ。
「真夏の方程式」の湯川先生について、ESSE7月号で次のようにおっしゃってます。
「映画を見て、この5年半の間の湯川さんの人間的成長みたいなものを感じてくれる人が少なくないけれど、
湯川さんというのは、通常の人間の生理や感情では成立しないキャラクターなんです。
水戸黄門のうっかり八兵衛さんが、成長してうっかりじゃなくなったら話にならないというか。
それと同じで、湯川さんは成長しない。だから、もしも湯川さんが成長したように見えたとしたら・・・」
真剣な表情で話していた福山さんは、ふわっと頬をゆるめ、いたずらっぽい瞳でつけ加えました。
「それは、やっている福山雅治が成長したということにほかなりません。やっぱり透けて見えちゃうんですかねぇ、
僕の人間性が(笑)」
そういって、ケラケラと声を立てて笑うすがたは、まるで無邪気な少年のよう。
いいですねー。声や表情まで想像できちゃいますねー。
他の映画雑誌と同様に、「真夏の方程式」のお話もいろいろなさっているのだけど、
ESSEの読者層である既婚女性に向けた話題も、ちゃんと入れてくるのがさすがましゃ。
料理のページをめくっては、自分も一時期料理に凝ったことがあると語ったり。
「女性は生活のための料理なんじゃないですかね。でも男は究極の親子丼を一日かけてつくるといった
無駄なことが大好きなんです。で、何回かやってみて、『食いに行った方がいいや』てなことになり、
興味が急速に減退。僕はこのパターンだった(笑)」
読者の離婚体験記を読んでは、
「男が読んだらショックを受けそうですね。こういうページは、同じ悩みを抱えている人に
とってはありがたいんですよね。自分より大変な境遇にある人ががんばっていると思うと、
ちょっとラクになる。いや、それは大切なことだと思います。」
そんな生活感あふれる記事を色々読んだあとに、
「忙しかったり、ストレスを抱えていたり、けっしてラクじゃない毎日をだれもが生きていると
思うんです。そんな人たちを一瞬にして別の世界へ連れていくのが『映画』の役目であり、僕の役割。
これからもいい映画に関われるような自分でいるために、準備は怠らずにいきたいと思っています」
しゅてきすぎる♪
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