終わってしまった・・・
斬られてしまった・・・・
福山龍馬はもういないのだ・・・
風邪をひいた龍馬さんが「今日は自分が生まれた日」と言った時に、
当日じゃん! すぐじゃん! と、いきなりワタワタし始めてしまいまして。
でも、
かわいいにゃんこたちがしょっちゅうウロウロしていたり、
龍馬たったひとりじゃなく、中岡が一緒にいてくれて最後まで「希」を語り合っていたりで、
別れのつらさをかなり和らげてくれました。
誰が逝こうと逝くまいと、こうやって日常は続いてゆき、「希」は受け継がれてゆくのですね。
見廻組の3人も実に存在感のある面構えで、特に亀治郎さんは立ち居振る舞いも美しくカッコよく、
「滅びゆく侍」の哀しさを素敵にまとっていらっしゃいました。
やはりな。いざという時には歌舞伎役者なのかな。なんかもう絶対の信頼感があるよね。
しかし。
よりによってそこで! そこでテロップ入れるかい! どーしても入れねばならんのかい!
な、NHKの几帳面っつーか無粋っぷり。
ただでさえ薄暗い場面にあのどどーんと目立つテロップに気を取られ、
どう襲われたのかよくわからんかったですよ。
録画してあるのはBSの方ですからあとでよく観るけれども、さすがにあの数十秒に、
よりによってあの数十秒にどーしてもかぶせなくてはならないほど緊急なものとは
思えませんでしたので、NHKにはやんわり抗議のメールをしてしまいました。
だってさー、選挙があるからテロップ入るなんてわかってましたもの。
それならどこなら入れやすいかくらいNHKの方でもあたりをつけておけよ、ってもんですがな。
ああ龍馬さん逝っちゃったー、としみじみ悲しくなったのは、
暗殺場面ではなく、お龍さんの前に現れて、「うーみ」と言って消えたあとのあの広々とした砂浜。
お龍さんとの絆とか夫婦愛とかそんなことじゃなくてね、ま、もっと言えば見えたのがお龍さん
じゃなくてもよかったんだけどね。
命を使い切ってなお、海のかなたに想いを馳せ、身近な人たちへも相変わらずの人たらしっぷりを
発揮する龍馬さんがらぶりーで、でもいなくなっちゃったんだ、と実感できたシーンだったので。
今年の1月3日に、弥太郎の「この世で一番嫌いな男じゃき!」で見始めてから
1年間よくもまあ1回も逃さずに見続けましたことよ自分。
正直、脚本に激しく物申したいところはずーっとありましたし、
セットや撮り方にとんでもなく手間ひまかけているにしては、かなりもったいない出来上がりだ、
という感想もずっと持ち続けていました。
でも、珠玉と言えるような素晴らしいシーンもいくつもあったし、
とにかく1年間ずっと福山龍馬を追い続けられたことはこの上ない幸せでございました。
やっと日曜夕方の「見なくては!」という緊張感から解放されるのだわ。寂しいけれども。
福山龍馬がいないのは本当に寂しいけれども。
幕末でのお役目を終えて現代に戻られたましゃの、これからのご活躍を楽しみにしております。
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