
今井さんが「僕の楽園」として愛してやまない数々の場所のご紹介と、
その場所場所にまつわる自分の経験や想いや夢を綴ったフォトエッセイです。
国内は生まれ育った湘南だけで、あとは海外の都市ですね。
今井ファンにとっては、ご本人がわりにしょっちゅう行かれているのは存じておりますし、
「ぴあ」などで写真もよく拝見するので、特に目新しい感じはありませんが、
あらためて「こーやって過ごしてるんだー」とか「ふつーに現地の人っぽいわ」と、
気楽に楽しめる写真がいっぱいです。
ですが、写真以上にエッセイがステキなのですよ。
文章のページはそれほど多くないのだけど、何と言うか、
人間としての根っこがちゃんとしてる人だな、と、とても安心するというか。
今井さんが語る子どもの頃の思い出、家族への想いはとてもあたたかくて、
ちゃんとした大人にちゃんと愛されて育てられた人間の強み、みたいなものを感じます。
21歳のニューヨーク武者修行で味わったどん底の挫折感、
そのリベンジのためにひとり旅を重ねるようになり、その経験が本当に大きな財産になっていること、
などは、大げさで重苦しくなることなく、むしろそれを乗り越えた成長の度合いがわかるような、
とてもナチュラルな語り口で綴っておられます。
こういう考え方はいいな、と思う文章もいっぱいありますよ。
そのなかのひとつ、
「この先、自分に息子ができたとして、年ごろになり、万が一、どうしようもない不良少年になった場合、
僕はすぐさまひとり旅をさせるべく、送り出すだろう。普段、いかに恵まれた生活環境にいるのか、
それを改めてわからせるために。まったくもって無知だった若いころの自分が、
ひとりニューヨークと向き合ったことで、徹底的に打ちのめされ、目が覚めた経験を、
同じように授けたい。」
「生涯の友」と呼ぶサッカー日本代表の松井大輔選手については、異国でひとり戦う姿を見て、
「いいことばかりじゃない。いろんな重圧もあるだろう。けれど、敢然と立ち向かう彼の姿勢は、
僕にとっての刺激であるし、誇りだ。この先も、陰ながら応援していきたい。」
他にもいっぱいいっぱいあるのですけどね。
「あとがき」には特にホロリとさせられてしまいましたよ。
こういう人ならまだまだ大丈夫。(だって最近TVで滅多に観ないから、大丈夫かどうかわからなかったんだもん!)
小さかった翼少年に色々なことを教えてくれた最愛のおじいちゃまを目標に、
ダンディでユニークなオトコマエさんになられますように!
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