弥太郎って凄いかも。(実際凄い人だったらしいが)
なんたってあの生命力ですよ!
30日の行程を16日で走破し、
あんだけ傷だらけでドロまみれになろうと破傷風にもならず、
ろくに食べてもいないだろうに駈けまわるわ、声でかいわ、口からシャワー出しつづけるわ。
なにがあったって、どれだけ虐げられたって、「もう死んでやる!」なんて発想には至らず、
絶対にここから這い上がってやるんだという決してゆるがぬ一念。
しかも、這い上がる手立てを悪の道に求めるのではなく、知識に求めてひたすら「学問」。
いやー、凄いです弥太郎さん。
そんな「弥太郎伝」だった第八話ですが、
秀逸だったのはやはり最後の、奉行所の扉に落書きする弥太郎と龍馬のシーン。
お互いに、相手の想いをよくわかっているからこその、屈折しているように見える態度や言葉。
弥太郎には薄っぺらい慰めや説経など通用しないとわかっている龍馬の
「わしはまた江戸へ行くことになったき。すまんの。」
言い方にも表情にも本当に痺れましたよ。
昼間、雨の中で弥太郎に直訴の失敗を責められ、自分の未熟さにしょげていた龍馬とはまるで別人。
弥太郎は弥太郎で、龍馬が自分の気持ちを見抜いてくれていることに気づきつつも、
素直に礼を言うはずもなく。
対抗心、嫉妬心、羨望、感謝の入り混じった、どこまでも複雑な龍馬への想いが見事に表現されていました。
「今度は無駄にするなよ」という最高のエールもさらっと送ったりして。
再び江戸に向かう龍馬のお顔が、最初の旅立ちと全然違い、なんとも凛々しく素敵でした。
その他のなごみポイント。
・転がるように駆けずり回る弥太郎の足元を、常に間一髪ですり抜けるシャモさんたち。
・ピエールむっちり溝渕バディ。見せんでもええわいっ!
・何度抜いても引っかかるものなんですか、その錆び刀は。
・「面倒にかかわるな」と言ったがために女性陣の連続攻撃に合う坂本家新当主。
「あらっ 坂本家当主がそんなことを!」「器が小さいのぉ!」「お父上がお嘆きになります。」
「ごめんなさい。おじいさま。」 ←トドメを刺した春猪ちゃんグッジョブ!
・東洋こえーーーーーっ! 静かな佇まいの中に、凄まじい威圧感。
圧倒されすぎた龍馬のぽかーんとしたお顔。
・活気溢れる生活の匂いがただよってくる土佐の昼の街並み。夜のお祭りの賑わい。
・あの漢詩風落書きをすらすらと読む饅頭屋はさすが小龍先生の弟子だけある。
・「どういておまんも牢に入らんかったがか。がっかりじゃ。」 そりゃあんまりだ弥次郎さんよぉ。
そんな父の無礼に謝り倒す妹、泣き出す末っ子。
次回は江戸が舞台で、武市一派も絡んでまたまた大変に面白そうです。
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