せらび
c'est la vie
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みぃ


2004年11月02日(火) 漸く石鹸の話に戻る

実はワタシの住む辺りには、ピュアソープの種類が少ない。水の質が随分悪いらしく、かつては石鹸業界も大いに苦労したそうで、結局面倒の少ない合成洗剤作りに精を出したようだ。だから合成洗剤なら、スーパーの棚にも沢山種類が揃っている。中身はどれも殆ど同じである。例えば合成の着色を施したものや、燐だの酵素だの、または防腐剤だの金属封鎖剤だのといった、石油化学物質のオンパレードである。

ワタシの経験から言えるこれらの製品の共通点としては、どれも使い続けるうちに白い衣類の汗染みが消えなかったり黒い衣類が褪せてくることであり、だから大量の漂白液を併用せねばならないし、衣類も頻繁に買い換えねばならない。

それでワタシは専ら、どこの街でも手軽に入手が可能な、非常に伝統的と言ったら少々買い被り過ぎかも知れないが、とにかくこの国のどこの街の薬局やスーパーでも売っている定番商品の石鹸を愛用している。

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ワタシはこれを特売の折にダースで買ってきて、ひとつは風呂用、ひとつは洗面用、そしてもうひとつを軽く砕いてパスタソースの空きボトルに入れて湯を少量注ぐ。それを適当に振り振りし湯を足し足ししながら、ボトル一杯のとろりとゼリー状になった石鹸液を作る。これが洗濯と台所用である。

所謂粉石鹸なるものもあるにはあるのだが、これはデリケートな衣類用と表示がしてある。愛用している固形石鹸と同じシリーズから出しているものが一般のスーパーなどで入手出来るが、そういう特別扱いだから少々割高である。オーガニック用品店に行くともう少し種類が見つかるが、このオーガニック屋というのは概して割高であり、そこでやっとこさ見つけた石鹸と呼べる代物には、やはりデリケート衣類用石鹸と書いてある。

これ以外の普通の洗濯用や台所用だと、不審な化学物質がいくつか含まれている。だからワタシの肌には覿面に反応を及ぼすだろうことは容易に想像がつくので、結局敬遠せざるを得ない。所詮オーガニック屋であろうが普通のスーパーであろうが、石鹸業界的には大差は無い。

要するにワタシは買い物の際、商品の裏を一々引っくり返しては、その商品の構成物質書いたラベルを一つひとつ確認しているわけだ。だから新商品の開拓には時間が掛かる。暇をみては街のオーガニック屋を散歩ついでに見回るのだが、中々その時間も取れないでいる。そういう事もあって、結局愛用の固形石鹸を溶いたもので当座を凌いでいるのが現実である。

つづく。


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