南盤月記
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妻の実家からタイを貰った。 我流で下ろすことにする。 じつは自分、まともに魚を下ろしたことがない。 アジの腸を抜いたり、フライにする小魚の処理くらいならできるのだが、こういう本格的なものは経験がない。
で、まぁ、体当たりでやってみたわけだが、わりとひどいことになった。 ウロコは飛び散るし(註1)、首を落とせなかったので終いにゃ手で折ることになったし、三枚下ろしの真ん中には刺身が取れるほど身がついてるし(註2)、魚を「下ろした」というよりは「壊した」という感じのものができた。
ヒラメを下ろしたような薄い切り身をみた妻が「そういうの何ていうか知ってる?」と云った。 「何てんだ」と訊くと、「大名下ろし」と云われた。 この女、たまに博学だ。
下ろしたタイで刺身とアラ炊きと潮汁をつくった。 明日は中骨を使って具沢山のタイご飯を作る予定。
(註1)あらかじめ魚を水でぬらしておくとあまり飛ばないらしい。後で知ったことだが。 (註2)包丁の刃先を背骨にあててひいてしまうとこうなる。
野中
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