南盤月記
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3ヵ月の息子の雲古に血のようなものが混じっているのを見つける。 翌日にBCGの注射に連れて行くことになっていたので、そのついでに医師に相談しようということになった。
妻は医師に現物を見せるべく、雲古のついたオムツをビニール袋に入れ、それを冷蔵庫に保管した。 躊躇する様子はまったく見られなかった。
『母親というものはこと子供のことに関しては、見境ないものだなぁ』と内心驚きながら、冷蔵庫の扉を開けてみた。
件のオムツの入った袋は味噌の隣に並べてござった。 「味噌も糞も一緒」とはこのことである。 妻に洒落のつもりはなかったのだと思うのだが。
野中
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