晩飯のあと最低限の家事を済まし、急いで部屋に引っ込む。もちろん週末のゲーム会に向けてのルール読みのためである。部屋のドアはぴっちりとは閉めずに、少しだけ空けておいた。締め出したような感じになると妻が気を悪くすると思ったからだ。ついでに存在感をアピールするために、足だけ廊下に出してみた。『いまはゲームの方に傾いてるけど、話があるならいつでも大歓迎さ、ハニー』のポーズである。妻は一言、「邪魔!」と云った。