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2006年08月19日(土)  『開放弦とは、指で弦を押さえずに音を出すこと』/開放弦 観劇感想 





携帯からの更新でございます。

観に行ってから、大分時間がたってしまったのですが、「開放弦」を観にいってきました。

いつもの通りあまり何も考えず、何も考えずに「2時間くらいの演目時間だろう」と思っていたら、途中休憩を挟みつつ、じっくりの3時間。

観劇後、友人とお茶をする予定になっていたので、一瞬焦りました(汗)…多めに時間をとっておいて良かった…(笑)





けれど、3時間はいらなかったんじゃないのかなあ…。観劇後、まず思ったのは







「薄い」





の一言でした。

最後はストーリーが胸に染み入ってくるし、水野美紀ちゃん演じる恵子のまさに「開放弦」に涙ぐみそうになったのですけれど…多分…あれを凝縮して2時間くらいにまとめていたらもっと号泣できたのに…と、しみじみと残念。



しかし、さすがG2と思ったのは、難解と誉れ高い倉持作品がすっきりと分かり易く演出されていた所。まあ…前回見た倉持作品が、最後まで意味の分からなかった「しかたのない穴」だったというのもありますが…(笑)



決して悪くはないんだけれど…微妙…という印象。

…ドラマシティではなくもっと狭い会場だったらまた違ったのかもしれないとも思います。





というわけで、キャストに一言ずつ。



■恵子/水野美紀

かわいくて、キレイで、優しくて…でもどこか陰を踏んでる…そんな恵子。本来は意地っぱりでワガママで自己中心的なのに、彼女が抱えているものがそれを押しつぶしている…。

役の恵子はとても女性らしい女性で…水野美紀ちゃんが演じるには…ちょっと彼女の男らしさが勝ってしまっている印象でした。

けれど上にも書いたとおり、最後に世界でたった一人、遠野の譜面を読むことができ、開放弦を弾く彼女のひたむきさに涙ぐみそうになりました。いいじゃん!恵子が遠野を好きになったって!!

偽装結婚から始まる再びの恋。陳腐だけれど、幸せになってほしかったなあ…と思います。



■遠野/丸山智己

私が見る丸山さんは、ネイトだったり(笑)、スキンヘッドの強面兄ちゃんだったり、マイ☆ボス マイ☆ヒーローの熊田だったりすので、普通の「お兄ちゃん」な格好の、サワヤカ好青年な彼に、一瞬「誰?」と思いましたが、やっぱり格好いいな〜(笑)

普段は温厚で馬鹿みたいに人がいいのに、鴨のことになると、見境がつかなくなり暴走する遠野。

恵子との偽造結婚は、借金のためとはいえ…最初から本当の恋だったのでは?なんて思うのです。なので、ラストがアレなだけに、余計に切ない。恵子と二人でギターを弾く姿は…とても幸せそうな「夫婦」の図だったものなあ…。

しかし、さすがモデル。足が長い〜〜!舞台で大倉さんとタメを張れるほどの足の長さを持つ人を久しぶりにみました(笑)



■門田/大倉孝二

多分、この人がこの舞台を引っ張っていたような気がします。

正義感が強くて、友人思いで、人の好過ぎる遠野をひたすら心配している…。格好好い役だなあ…と。

遠野に鴨を見せたくなくて、スライドして鴨を蹴っ飛ばすその俊敏さにお腹をかかえて笑ってしまいました。

テレビで見るとそうは思わないのですが、本当に足が長くてスタイル良い〜〜!!としみじみと思ってしまいます。



■依代/京野ことみ

「嫌な女」とパンフレットには書いてありますが…そんなに嫌な女とも思えなかった依代。だって恋人に「億」を越える借金が突然降りかかってきたら…誰だって尻込みしますって…。しかも、知らないうちにその相手は突然結婚しちゃうし、その夫婦関係は最初からギクシャクしていたら…訝しく思うのは当然。しかも、まだ相手のことが好きなんですもの…。

それにしても、やっぱり女優さんはキレイだし可愛いし細い。すんなりとした彼女の細くキレイな足に、「いいなあ…」と羨ましくなってしまいました。



■進藤/河原雅彦

いや、本当に働きすぎですって!と思わず言いたくなる河原さん。

草なぎくん舞台の演出が終わると立て続けて二本の舞台出演に、ただいま「下北サンデーズ」のメイン脚本を絶賛担当中…とあっては、余計なお世話とはいえついつい体の心配をしてしまいます。

さて、そんな河原さんの進藤ですが…ついつい「楳図かずお…?」と思ってしまうほどのくしゃくしゃ髪に、マリンカラーのTシャツ姿。はっきりめっきり「なんか怪しい」姿(笑)けれど、小心者で愛妻家の進藤は…本当に普通の人で。本業が売れない漫画家の役だからなのか、やっぱり思ってしまいます。

楳図かずお…(笑)



■素江/犬山イヌ子

河原さんとの夫婦姿に、思わず「役得!」と思ってしまった犬山さん(笑)大好きな女優さんでもあるのですけれど、叫び声は「マキバオー」なので、なんだか懐かしくもなってしまいます(笑)

しかし、彼女が書いているという「バームクーヘンに抱かれて」略して「バムダカ」。かなり読んでみたいなあ…と思ってしまいました(笑)



■木戸/伊藤正之

伊藤さんといえば、三谷作品以外では初めての方。

本当に真面目なサラリーマンがこれほどはまっているのかと、思わずしみじみとしてしまうほど説得力がありました(笑)

漫画編集者が音楽部門にも介入するかなあ…?とちょっと疑問ものこりましたけれども…(汗)

しかし、この方「唐組」出身でもあるのですねえ…。伊藤さんの朴訥した雰囲気に、唐組のアバンギャルドな感じがちょっとイメージできなくてびっくりしました。



…こんな感じでしょうか?なんだかやけに長い(汗)

そういえば、この日は淀川で花火大会があったので、阪急梅田駅が人でどえらいことになっていて大変でした。

有る意味、人ごみは凶器になる…と、待ち合わせ場所だった、むせ返るビックマン前で意識が遠くなりました。…大阪の夏はただでさえ暑いのに…(汗)



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ここは 「ふわふわ。り」様の素材を使用させて頂いています。



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