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2006年07月23日(日) |
『それは、近い将来…』/「日本沈没」感想 |
6月から7月の序盤にかけて友人と予定が合わなかったり、そもそも休日に予定が詰めっぱなしだったこともあって、見たい映画をことごとく見逃したワタクシ。 今年の夏の映画は見逃さないわっ!!…ということで。
まずは1本目、行ってきました。
…というわけで、草なぎくん主演「日本沈没」でございます。 というのも、テレビのCMで見る限りCGがすごそうだし、先週のスマスマでの「日本陥没」でお腹をかかえて笑わせてもらったし、今まで放置(笑)していたジャニーズウエブの更新をしちゃった上、そこで手配りで約300枚をはけさせちゃうくらいの映画への意気込みなんてものを読んじゃいましたし。
何よりも、画伯が降臨してらっしゃったんですもの!!(笑)
やっぱり、「ぷっすま」で数多くの名画を排出されている画伯の、紀伊半島が沈没してなくなり、四国が変な所に移動していて、九州と沖縄の区別がつかない日本の絵を見てしまったら。
「これは…行くしかないよな…。」
と、隠れ画伯ファンのワタクシといたしては、ついつい思ってしまったワケです。
というわけで、本編の感想ですが。 まだまだ公開したばかり…ということで、ネタばれ&辛口を含みますので、これから観に行かれる方、この映画に欠点なんか何ひとつないわっ!と思われる方は、回れ右!!でお願いします。
↓ ↓ ↓
『日本沈没』感想
「近い将来…それは明日かもしれない。」
その一言から始まる、「日本沈没」。
結論から言うと、説明不足場面が多すぎる。&ツッコミ所が多すぎる
小松左京氏の原作は読んでいないし、以前に公開されたという映画も見てはいないのですけれど、大まかな話のストーリー自体はともかく、細かい所が非常にアバウトに出来ているなあ…という印象です。
まあ、でも原作は文庫にして(上)(中)(下)もある大作。それを2時間で収めようとするのだから、やはり無理くりなのはしょうがない・・・といえばしょうがないのですけれどね(笑)
だから・・・というわけではないのですけれど、それでも1億2千万人の日本国民が全員流浪人になってしまう、その時の政治は?外交は?外国に行った日本人はそれからどうなるの?といった現実的な問題からしてあまりにも壮大すぎて、何もかも説明不足のまま終わっていましたし、地質学にはてんで素人の私ですら、日本が沈没するようなプレートの変動なら、韓国や中国、ロシア。東南アジア諸国といった、所謂『日本近隣諸国』も絶対に何かしら影響がでるだろう・・・と分かる問題もひたすらに無視。
ただただひたすらピンポイントに『日本のみ』沈没してしまう…という流れに、ちょっとだけ「うそ〜ん」と思ってしまいました。(あ、でもちょっとだけ韓国も一部噴火している描写はあったかも)
あとは、日本が沈没するのを食い止める手段として、プレートを切断して流れを止めるしかない・・・ということで、それを実行しようとするのですけれど、ミッチーこと結城が途中で実行させようとする段階でさえ(でも、失敗に終わるのですが)それでも北海道・九州・関西が壊滅状態になった後。
思わず、 そんな方法があるなら、もっと早くやればいいじゃん!
とツッコンでしまいました(笑) だって、そのプレートを切断しようとする爆弾の手配がものすっごく簡単にそろえられたようにも思えるんですもの。 たとえば、もしその設置に大変な時間を有したのだとしても…その説明が一切なかったのが辛かったですね〜(汗)
大きな流れはこれくらいかな??
小さなことに関していえば、 ・どうして俊夫は日本中が滅茶苦茶大変なことになっている中(多分交通手段もまともに機能してないはず)、避難所・実家・消防庁のハイバーレスキュー隊の駐屯地・JAMSTECの研究所…と、簡単に行けたのか…とか、
・衛星で見た日本の上空は、火災の起きてない土地はないくらいだったのに、俊夫の実家だけは全然何もなかったかのように無事なのか…とか、
・柴咲コウちゃん演じる玲子と俊夫の最後の別れのシーンで、どうして玲子は俊夫が出発する場所が分かったのか…等々。
他にも細かいことをいえば数え切れないくらいありました(笑)
ま、愚痴ばかり言ってもしょうがないので、良かった所も。 やっぱりCGは恐ろしく素晴らしかったです。
火山爆発や津波等々…日本がどう沈没していくのか…その流れが恐ろしいくらいにリアルで。プロローグ。玲子が美咲と俊夫を助けるシーンは、ほぼ全編CGだろう…と思う以前に手に汗を握りました。
そのほかにも勿論モロCG!という場面も沢山ありましたけれど、どこからが本物のセットでどこからがCGなのか分からないシーンも沢山ありましたし、細かい火山灰や火花も多分全部CGだろうなあ…と考えると、ものすっごく細かい所までフォローしてあるなあ…と思いました。 (まあ、火山灰の割合の割りに登場人物の頭に降りかかっている火山灰が少ない…というツッコミもありますが・笑) あとは、土砂に人が流されてしまうシーン。うにうにと動いている人が土砂と一緒に崖の下に流されていく姿に、恐怖を覚えましたもの!! 本当、CGってすごいですよね!!
あとは、やっぱり俳優さん!!
草なぎくんは、ものすごく堅実な演技。 話の途中までの俊夫は非常にフラフラしていて、どっちつかずで。「これで主演なの?」と思いそうになったのですが(汗)決断をする前とした後の表情が全然違っていましたね。 多分、あれが彼の演技プランなんだと思うのですが、しかもその変化がものすごくナチュラルで。微妙な機微を堅実に確実になめらかに表現していて。素直にすごいなあ…と。
そして、やはり彼は「泣き」の演技が上手いなあ…としみじみ。
玲子役のコウちゃんが小柄なためか、それに比較しちゃうので、よけいにそう思えたのも一因かもしれませんが、彼女と並んでいる姿は非常に男らしくて素敵で。 特に、最後のヘリコプター前で抱き合うシーンは美男美女で、本当に切ない、綺麗なシーンでした。
ファンの方には申し訳ないんですけれど、普段はそれほど美形だとは思わないのですが(汗)、こういうスクリーンに映る彼は本当に美しいなと思います。
「スマステ」で「ホテル・ヴィーナス」でロシアの映画祭のグランプリを獲得したとき、一人の観客の女性がインタビューで
「映画の中での彼はとても美しかったのに、舞台挨拶に出てきた彼は驚くほど普通でびっくりした」
と答えていたのを思い出しました。 多分、そのギャップも彼の魅力の一つなのかなあ…なんてぼんやりと思います。
そして、柴咲コウちゃん。
何かの番組かは忘れたのですが、草なぎくんが彼女のことを「撮影中ずっと可愛いと思ってた」みたいなことを言っていたですけれど、納得。ものすっごく可愛くて、びっくりしました。顔…というかその役を含めた彼女が。 彼女が演じる玲子は、消防局のレスキュー隊員で、男まさりの格好良い女の子…なはずなのに、滅茶苦茶可愛い。 勿論、彼女にだって弱い部分があるのですが…それにしてもなんて可愛いんだ!!と、すすけた頬の姿の彼女によりそう思いました。…なんだか不思議。
その他にも、大地真央さんは影の主役だったし、豊川さんも堅実に一部のスキもない教授で、この二人が元夫婦というのも出来すぎ…と思わなくもなかったのですが、はまってました。 子役である美咲役の福田真由子ちゃんも、ものすっごく上手だったし。俳優陣は全員が文句などありませんでした。
…ちょい役に前田愛ちゃんとか、和久井映見さんとか豪華な面々が出ていたなあ…とは思いましたけど(そして、和久井さんに酒屋…となると、思わず「夏子の酒」だ!!と思ってみたり・汗)
あと、微妙にちょこちょこ小劇場で見知った顔があったので嬉しかったです。 メイン所を張っていた(大人計画の)蝉之介さんやドラマでもお馴染みの(ナイロン)大倉さん、大倉さんと同じく微妙にメインの中に入っていた手塚さんは分かりやすかったのですが、本当のちょい役あたりに成志さんとか、名前が出てこないのですが以前観た「猫のホテル」の舞台で、客演で出演していた方とかも発見しました(笑)
なんだか色々言いましたが、『娯楽作品』としてはものすごく上質の作品なのではないのかと思います。 途中まで、ちょっと絶望的な気分にはなりますけれど(笑)最後の俊夫のシーンはとても切ないながらも感動するし、映画を見た後、今ここにある「日本」を大切にしよう…なーんて、素直に思いました。
けれど、プレートではなく温暖化によって、実際に本当に自分達の住む「島」が沈没してなくなる国も実際にあるんですよね…。 そして、家に帰ってみると土砂災害で家がつぶれている映像がテレビで流れていて、映画の映像とだぶりました。
そう思うと、ここまでぐちゃぐちゃまではいかないものの、あまりこれも一言で「現実的ではない」なんて言えないなあ…なんて思います。
My追加
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「ふわふわ。り」様の素材を使用させて頂いています。
「つんづつっづ占い」はじめました。
KinKiの二人と彼等が演じたドラマキャラの占いです。
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