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2006年06月22日(木) |
『親愛なる…。』/「ラブ・レターズ」観劇 |
佐々木蔵之介、中嶋朋子両名による朗読劇「ラブ・レターズ」を観てきました。
16年に渡ってキャストを変え、再演されてきた今作。何年も前から観たい観たいと思ってきたのですが、日程が合わなかったり、日程が合ってもキャストが好みでなかったり(笑)そもそも大阪に来てくれなかったりしたので、中々観に行くチャンスがなかったのですが、よくやく観ることができました。 しかも、片方は大好きな蔵之介さん(笑)
さて、内容は…といえば、アメリカのある男女が9歳から55歳まで交わした手紙です。
そう、手紙の文面のみ、なんです。他ね記述は一切なし。
朗読劇ということで、ステージ中央に二つ椅子が並べられて、その間に水が置かれてる机がぽつんとあるだけの、簡素なつくり。そこに俳優二人が座って本をよむのですが、これがまた良かったー!!!
9歳の、パーティーの招待のお礼状から始まる、稚拙な手紙から始まったやりとりは、やがてお互いに恋人ができ、結婚してもなお続けられた。どちらかがこの世からいなくなるまで。
朗読されてるお二人が小気味よく、まるでボケとツッコミのように読まれているので忘れ気味になるのですが、たった「やだ」とか「そうよ」とか「ええ」だけの手紙のやりとりなんかもあったりなんかして、途中は
この二人、こんな短い時間のやりとり(多分言葉のやりとりにすれば2秒)でどんだけ切手代使ってるんだろ…
なんて、いらないことを考えていました(笑)
けれど、最初は頻繁にやりとりしていた手紙も年を重ねていくと同時に途切れがちになり、クリスマスと新年の挨拶、誕生日のお祝いカードしかしていない年もあり…とあっという間に5年が過ぎていた…なんてことも(笑) …ま、元々か約50年のお話ですけど(笑)
波瀾万丈な二人の人生が哀しく優しく。とても切なかったです。 でも、終演後なんだか暖かい気持ちになれたのは…出演されていたお二人のおかげなのかしら??
さて、メリッサ役の中嶋さん。 「北の国から」の蛍ちゃん…なんですが(笑)こんなに目茶苦茶可愛い声の人だったのか!!とまず驚き。 そして、朗読劇なのに、その時のメリッサの感情が身振りだけでなく表情でさえ分かって、これが舞台の醍醐味なんだな〜としみじみと思いました。
そんな彼女のメリッサはちゃめちゃでエキセントリックで。お嬢さまの気品を漂わせつつ、いつもどこか危うい。 芸術肌で勝ち気でワガママで頭が良くて、自分に正直。でもそれが弱い心の鎧だってことを自覚してない。 そんな彼女の哀しさが、一見明るい声音の彼女の裏側にいつも見えかくれしていました。でも、それがすごく愛しかった。
けれど、最後。アンディの最後の手紙で、最初は仮面の皮肉やの顔だった彼女が、搾るようにつぶやいた台詞に、泣きそうになりました。
50年間で初めてみせる、心から幸せそうな声音だったんで。
でも、すごく可愛いらしいメリッサでした。
一方、アンディ役の蔵之介さん。 四角四面の、繊細で真面目一辺倒で優等生なアンディの、全てを内包する温かさが常に滲み出ていました。…でも、あんまり真っ直ぐで、女の子の心をあんまり分かってない感じも(笑)
一言一言、常に誠実にあろうとする深い声と、少し負けず嫌いな所、彼が上議員議員になる理由がこの声だけで納得し、でも彼もまた自分の事でいっぱいいっぱいで。
そして、メリッサとは全くアクションは違ったけれど、彼もまた、自分の弱さに仮面を付けて迷いながら生きていたのだと。 アメリカ人らしい見栄や政治家だという側面の他にもその哀しさが終盤に所々に出ていました。
すっごく素敵でした。
全体を通して、この話ほど俳優さんの力量が問われる作品もないだろうなー、と思います。 そして、この二人を過去演じたのが俳優さんだけでなく、ダンサーや芸人さんもいた理由もわかる気がします。
このカップルもとても素敵だけど、また、違うカップルで見てみたい。
そう思った二時間でした。
My追加
ここは
「ふわふわ。り」様の素材を使用させて頂いています。
「つんづつっづ占い」はじめました。
KinKiの二人と彼等が演じたドラマキャラの占いです。
ネタ・シャレ・気分転換にでもどうぞv
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