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2005年10月19日(水)  『血の飴(雨)』/「吉原御免状」感想 



「吉原御免状」を観てきました。

よくよく考えると、新感線では初めての堤さんに、生は初の松雪さん。
さすがに、新感線は馴染みとあって、堤さんと新太さんの殺陣は迫力があったし、松雪さんの濡れ場のとんでもない色気に当てられました。…とてもきれいで細くて薄っぺらかった…(笑)

さて、内容ですが…。新感線なのだから「面白くないわけない」のは当然だとしても、原作付きとあってか今までの新感線作品とは一線をかくして、ほとんど「お笑い」の部分がなかったのがちょっと目新しかったなあ…という印象。
そして、じゅんさんが出てきた時に「何をやらかしてくれるんだろう」と期待してしまった自分に反省…(笑)
パンフレットでもじゅんさん自身がおっしゃっていましたけれど、新感線舞台では全く珍しい「動かない・静かな」役だったので、4月の「荒神」では、(主演で、立ちまわりの激しい)森田剛くん以上にあっちこっち動いていたもんな…と、ここで運動量の調整をしているのかしら??と、目測違いなことをぼんやりと考えていました(笑)

いやいや…こういう考えはいけませんね…(汗)



でも、一番ビックリしたのが、『高尾太夫』役の京野ことみちゃん。

私は舞台に関しては、ほとんど事前情報を仕入れずに観劇に臨むことが多くて(その方が観劇最中の感激が大きいから)、実は京野ことみちゃんが出演することをすっかり忘れておりました(汗)なので、第一幕での「高尾太夫」を演じているのが誰なのか全く知らず、ただの色艶だけではなく、母性の柔らかさの中にある遊女としての気丈さを感じる高尾太夫役の女優さんがすごく気になっていました。
幕間にそれがことみちゃんだと知ってビックリ!!

元々彼女に対し、どちらかというとボーイッシュでサバサバしたイメージを持っていたので、そのあまりの差に驚いたというか…女優さんてすごいわ…と(笑)

まあ、欲を言えば…もうちょっと「濡れた」感じが出れば良かったかなあ…と(笑)


いやいや。娯楽作品として、充分楽しみました。



あ、でも…難癖をつけるとしたら、ラスト。
なんだか、あっけなく誠一郎が吉原の当主になったなあ…と。一旦、「山に戻る」オマエの決意はそんなもんなのかよ!…と(笑)


あと、「どの女にも命がけで挑む」誠一郎に対して幻斎が「優しさは悪だ」と諌める台詞があるのですが、物語の彼の『優しさ』とは、どちらかといえば“どっちつかずの、優柔不断”の方が合ってるのではないのか??と。

ただ、流れに任せてその時々で良い顔をするのは、たとえその時本気で思っていたとしても『優しさ』ではないのではないか…?

『人を突き放す優しさ』『あえて悪役になる優しさ』もあるんじゃないかなあ…なんて天邪鬼に考えていました。


う〜〜ん…役者が堤さんだからこそ、こう思ったのかもしれません(だって、そういう内包している役も充分にこなせる方だから…)。




そうそう。パンフレットにV6の岡田くんが堤さんについて寄稿していました。
読書家で、小説も書いている…と聞いていた通り、語彙や言葉の使い方がとても手馴れているなあ…と思うのと同時に、比喩や独特の言い回しに、彼も『詩人』なのだと、剛さんのLFを思い出しました。

…いや…岡田くんは剛さんほど『詩人度』はひどくありませんけれどね(笑)


しかし、じゅんさんに寄稿していた宮藤官九郎さんの文にしみじみと
「この人、本当に『轟天』が好きなんだなあ」
と、笑ってしまいました。

いや、私も愛してるくらい大好きだけど…「轟天シリーズ」(笑)



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