いまや小学校の１クラスに１人、学習障害の子供がいるらしい。学習障害は簡単に言ってみれば知的な遅れはないけれど、普通の人と同じように書いたり読んだり計算したりなどごく簡単な知的行動ができない、という障害のこと。決して頭が悪いわけではないものの、何度教えても出来ないので、教える側からしてみれば出来ない生徒、とみなして卑下される原因ともなっている。彼らを教えるためにはやはりそれなりに特別な対応が必要とされるので、現況では学校側も対策が取りづらいらしい。有名人で言うとＴ・クルーズなんかもそうで、彼は台本が読めないので読んでもらうらしい。

・・・今日は小学６年生７人の授業をした。中学校の先取りで英語を少しやったのだが。正直な話、彼らに英語を教えようなんて無謀だ、としか思えなかった。何回やっても“table”の綴りが覚えられない彼ら。それでも学校での成績は決して悪くない彼ら。これで普通なのだ。問題がないのだ。別に彼らだって自らに不満はないのだ。「だって答えなんて自分で出しても人から聞いても同じじゃない」

彼らは自分で組み立ててそこから考えを構成していくことを知らない。今の僕らだって先人からしたら劣っているかもしれないけれど、彼らの考えのなさは別次元のもののように思える。彼らの「思考障害」は将来僕らにとって学習障害者よりもずっと重荷になりうるような気がした。

・・・なので今日はすごく疲れた気分（笑）

いかひこ

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