クリスマスって違う意味だよなと思いつつ彼女さんに会ってきた。 たった2時間のクリスマスデート。
彼女さんのマンションに行ったらいきなり抱きつかれた。 力強くて驚いた。 息ができないんじゃないかと思うぐらい抱きしめられて俺の貧弱な骨が折れるんじゃないかど本気で心配した。
「私にとっては大事な人。」 「あなたが死んだら生きていけない。」
勝手に殺すなよ。 とりあえず死ぬ予定はないから。
彼女さんの精一杯の愛情なんだと思う。 そういう愛情をもらえる俺は幸せなんだろうな。 なのになんだろう。 嬉しくなくて抱きしめられてるのが面倒な俺がいた。 早く終わらないかななんて。 自分でも自分の薄情さが嫌になる。
彼女さんじゃなくても誰でもきっと同じ。 俺は誰も好きになれない。 俺の好きという感情はどこかに消え失せてしまった。
この1ヵ月の間の実は2人の人から告白された。 彼女さんがいてもつきあってほしいと。
こんな俺のことをそんなふうに言ってくれてありがとうとは思う。 でも正直何も感じない。 俺は誰も愛せない。 彼女さんに申し訳ない。
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