あたたかなおうち



 いたずら

祐ちゃんの家に行くと
ソファに倒れこんだ格好で祐ちゃんが寝ていた。


昨日徹夜だったことを思い出す。
本当に疲れているのだろう。


半分眠ったままの祐ちゃんの服を脱がせて
トレーナーとジャージに着替えさせる。
枕を与えて、毛布をかけて、暖房の温度を調節する。


一通り終えると、ふといたずらしたくなって
私は祐ちゃんの耳元でささやく。

好き?
祐ちゃんが小さく頷く。
好き?
また小さく頷く。
嫌い?
祐ちゃんは頷きかけて、一生懸命首を横に振る。


ごめんごめん、と私は笑って祐ちゃんの頭を抱きしめる。
祐ちゃんはすぐに寝息を立て始める。

2005年02月08日(火)
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