あたたかなおうち



 よるのこと

祐ちゃんに愛されているとき
私は生まれてきてよかったと思う。


息を切らした祐ちゃんが、私に体重を預ける。
私は頭や背中を何度も優しくさする。
軽いキスをして、頬を寄せて、ありがとう、と言う。


そんなに頑張らなくてもよかったんだよ
私は祐ちゃんを抱きしめて言う。
こんなに疲れてるのに

だって、もったいないんだもん。幸せすぎて
息を整えながら、祐ちゃんがにこっと笑う。


祐ちゃんは、まるで壊れ物を扱うように
優しく優しく、そっと私のことを包むように抱きしめる。

2005年01月28日(金)
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