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■ 卒業
卒業したら1年間ほど実家に帰ろうかと考えた。
高校進学を機に家を出て、 それからずっと家族と離れて生活している。
就職したら、一生時間に追われる気がする。
私には、実家で学びたいことがまだまだたくさんある。
夜中に近くのコンビニに行く。 二人とも、ジャージにサンダルの格好で。 その話をすると、祐ちゃんは珍しく嫌がった。
俺はやだ… 子供のようにふくれる祐ちゃんがいとおしくなる。 華のいない生活は寂しいもん 私は笑って祐ちゃんの手を取る。 祐ちゃんは、つないだ手を 私の手ごと自分のポケットにつっこむ。
じゃあ、卒業したら一緒に住んでくれる? 祐ちゃんは前を向いたまま、優しい声で言う。 卒業したら、華をもらいに行くつもりですよ
2005年01月24日(月)
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