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■ 家族
年明けは実家で過ごした。
毎年来客でごった返すこの時期に、 今年はたまたま家族水入らずのお正月になった。
受験を控えた弟が、私のために時間を割いてくれる。 たった一人の兄弟であり、幼い頃から誰よりも仲がいい。 降り積もった雪でゆきだるまを作る。 大きなものから、小さなものまで、いくつもいくつも。
そこに、父と母が加わる。 お正月の夜更けに、家族4人のトランプが始まる。 ババ引き、7並べ…。懐かしい遊びばかり。 笑い声がいつまでも響く。
父は、お正月のようだ、と何度も言った。 私たちは、お正月なんだよ、と言って笑った。
お正月が終わると、私と弟はそれぞれの家に帰る。 もっともっと、ここにいたいと思う。 父と母がいつまでも手を振っている。
ちょっとだけ泣きそうになる。
帰りの道中、祐ちゃんに電話をする。 気をつけて帰ってくるんだよ 祐ちゃんの声が優しくて、私はいよいよ泣きそうになる。
2005年01月06日(木)
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