あたたかなおうち



 依存

彼氏のいない友達の姿が、眩しく映ることがある。


私は、依存している気がしてならない。

友達に恵まれていても、
きちんと日常をこなしても、
将来の夢があっても、

祐ちゃんがいつも私の中にいる。


もしかしてもう、
一人では生きていけないのではないだろうか。


そんな話をすると、
祐ちゃんはちょっと困った顔をして、
何も言わずに頭をなでてくれた。



寝るときに、
電気を消して手をつないでから、
祐ちゃんが言った。

寂しいこと言わないでさ
え?
ひとりで生きてく、とかさ

寝返りをうって、こちら側を向いて、
祐ちゃんが私の頭をぽんぽんとたたく。

一緒に生きていきましょうよ


そうか。
人は支えあって生きていくんだ。

2004年11月15日(月)
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