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■ お寿司
昨日は私たちの記念日だった。
特別な日に行くお寿司屋さんがある。 親方ひとり、お手伝いひとりの こぢんまりとしたお店だ。
扉を開けると いつものように二人が笑顔で迎えてくれた。
祐ちゃんと親方は世間話をしている。 私は耳を傾けながら、たまに相槌を打つ。
お寿司は勝手に出てくる。 まるでわんこそばのように こちらがストップをかけないと、親方は延々と握り続ける。
あっ私はもう結構です あわててお皿の前に手をかざす。 もういいの?じゃあもう2つだけ食べようよ 親方は大きなお腹で笑いながら、すでにうにを握っている。
親方は食べさせ方を知っている。 気がつくと、いつもお腹が苦しくなるほど食べてしまう。
帰り道、苦しい苦しいとうめく私に 祐ちゃんはくすくす笑って手を差し出す。
2004年11月03日(水)
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