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■ もはやスポーツではない(イタリアグランプリ決勝)
2006年09月10日(日)
F1第15戦イタリアグランプリは、前日のイタリアグランプリ主催者による八百長行為により、ルノーのフェルナンド・アロンソが予選5番手から10番手に降格させられ、その結果決勝レースではエンジンに負担をかけながら懸命に追い上げを見せたが、その無理が祟って43周目に信頼性は最高レベルのはずだったアロンソのルノーエンジンは悲鳴を挙げ、アロンソはリタイヤ、ノーポイントに終わった。
一方、イタリアグランプリ主催者のアロンソに対する不当なペナルティの恩恵を受けたフェラーリのミハエル・シューマッハは、フェラーリの母国であるイタリアの期待通りの優勝を収め、それまでアロンソとのポイント差が12ポイントもあったものを一気に2ポイント差まで縮めることに成功した。
F1というスポーツは、そして今年のチャンピオンシップは、崩壊した。
レース後、怒りしかなかった……。
主催者側のフェラーリ贔屓がまかり通り、フェラーリとしてはこれ以上ない最高の結果が転がり込んできたのだ。これでこのままミハエル・シューマッハがチャンピオンになったなら、僕はこの先ずっとフェラーリファンを、そしてミハエル・シューマッハファンを許すことはないだろう。例え身近な者が、親しい者がそうであったとしても、それを改めない限り、フェラーリファン、シューマッハファンであるという「罪」を許すことはないだろう。FIAと癒着してチャンピオンシップを不当に操作しているフェラーリと、1年に1度以上は不正をしないとタイトルを獲れないシューマッハ、そしてモータースポーツであることを無視し、どんな汚い手を使ってでもシューマッハが勝てばいい、またはシューマッハは間違っていないなどと言っている一部のシューマッハ至上主義者は、「罪」である。
要するに、今季のシューマッハのタイトルはもう決まっているのだ。FIAによって不正にチャンピオンシップはコントロールされ、シューマッハがチャンピオンになる筋書きがすでに決まっているのである。残り3戦でアロンソとルノーがどれだけ頑張ったとしても、FIAによってシューマッハ有利に操作され、シューマッハは8度目のタイトルを持ってF1を去ることになるだろう。
アロンソとルノーは今シーズン、マス・ダンパーの不当な禁止令、そして今回の言われもない濡れ衣と、非常に厳しい逆境を強いられている。しかし、それに屈することなく、何とか最後まで死力を尽くして、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルのダブルタイトルを勝ち取って欲しいものである。
このグランプリの決勝レース後の記者会見の席上、ミハエル・シューマッハはF1からの引退宣言をおこなった。この件に関しては明日のVoiceで改めて言及することにしよう。
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